【甲子園】花巻東・佐々木洋監督 葛西に「腕を下げろ」ぶっつけ本番のサイドスローが奏功

[ 2023年8月17日 13:33 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会第11日3回戦   花巻東5―2智弁学園 ( 2023年8月17日    甲子園 )

<智弁学園・花巻東>4回を抑えた葛西(左)・小林バッテリーをねぎらう佐々木洋監督(撮影・藤山 由理)
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 花巻東(岩手)が21年準優勝の智弁学園(奈良)を破り、2013年以来10年ぶりの8強進出を決めた。

 5番・千葉柚樹(3年)の2打席連続適時二塁打などで4回までに4点を奪取。6回は2死から連打で一、二塁とすると、高校通算140発の注目スラッガー・佐々木麟太郞(3年)がこの日、3安打目となる中前適時打を放ち、貴重な追加点を奪った。

 投げては甲子園初先発となった背番号16・葛西陸(2年)が強打の智弁学園打線に大飛球を連発されながらも9回途中まで2失点と粘投。3点リードの9回1死一、二塁で後を継いだ中屋敷祐介(3年)が後続を断ち、逃げ切った。

 試合後、佐々木洋監督は好投した葛西について「ちょっとまともにいったら何点取られるか、(智弁学園の)予選のビデオを見たんですけど、とんでもない打線でしたので、昨日“腕を下げろ”と。腕を降ろして、角度ではまともにはいけないかなと。すぐ対応してくれて、ちょっとサイド気味から投げてくれた」と前日にフォームをサイドスローに突貫工事。「1日でどこまで対応できるかと思ったけど、器用なところもあるので腕を下げたのが抑えられた原因です」とぶっつけ本番での好投をねぎらった。

 準々決勝は同じ東北勢で昨年の王者・仙台育英(宮城)との対戦が決定。「東北対決で胸を借りるつもりでいきたいです」と意気込んだ。

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