【甲子園】仙台育英・須江監督「まだベスト8なんだ…強かった」履正社との“優勝校対決”制し安堵

[ 2023年8月17日 10:21 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会第11日3回戦   仙台育英4-3履正社 ( 2023年8月17日    甲子園 )

<履正社・仙台育英>ナインに声をかける仙台育英・須江監督(撮影・藤山 由理)
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 昨年優勝の仙台育英(宮城)が2019年優勝の履正社(大阪)との“優勝校対決”を制し、2年連続のベスト8に駒を進めた。

 2回2死一塁から7番・鈴木拓斗(2年)の左越え2ランで先制。2-3の4回には2死満塁から1番・橋本航河(3年)の左前適時打で同点とした。

 3-3の8回、先頭・湯浅桜翼(2年)の二塁打を足がかりに1死三塁とすると、5番・尾形樹人(3年)がスクイズ。高めの球をしっかり転がし、三塁走者を生還させた。3回の1イニングだけで3失策するなど守備の乱れもあり、一時は2-3と今夏初めて追う展開となったが、終盤に勝ち越し逃げ切った。

 須江航監督は「まだベスト8なんだなって気持ちです。強かったです」と安堵の表情。「前半に守備のミスがたくさん出てあそこで奇跡みたいに1点しか取られなかったので運命というか、“神様がこの試合勝て”と言ってくれてるんだって選手に話をして、冷静にその後プレーしてくれました」と振り返った。

 3回の3失策の場面は「投手が本当によく投げて、守備もエラーのランプ付きましたけど“悪くないよ”って。投手も“落ち込まないで良いボールいってるから自信持ってやりなさい”って」と声をかけたといい「幸い、初戦と2戦目で厳しいゲームを経験できたので、“競ったら絶対、大丈夫だから。強いからね”って話をしてました」とナインを落ちつかせたとした。

3-3の8回、スクイズで決勝点をもぎ取った場面は「尾形がゲームを俯瞰してすごく見れていたので、この試合どんなことが求められているか冷静な表情だったので、打席に入る前に“スクイズ行くぞ”って話をしました」とし、高めのボールを転がした殊勲の正捕手に「尾形だったらできると信じて良かった。ナイスプレー。ビッグプレーでした」と賛辞を惜しまなかった。

 先制2ランを放った鈴木拓斗(2年)については、試合前の打撃練習で控えの選手が「鈴木拓斗が絶好調と報告があったので、思い切っていけと送り出せたので素晴らしいホームランでした」と称賛した。

 準々決勝へ向けて「やっぱり本来、本当に守備以外はこれが僕らのベストゲームに近いですね。終盤競っていくロースコアに入っていけば、チャンスありますけど、打ち勝つみたいな野球に持っていかれると打力は及ばないので、もう一回自分たちが何をしてきたのかしっかり確認して中1日を上手く使って投手のコンディションを上げながら、本来の自分たちの強みと向き合いたい」と意気込んだ。

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