【甲子園】専大松戸 ブラスバンド不在のまま涙の終戦 151キロ右腕・平野出番なしも「幸せでした」

[ 2023年8月17日 05:30 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会第10日3回戦   専大松戸6-10土浦日大 ( 2023年8月16日    甲子園 )

<土浦日大・専大松戸>試合に敗れた専大松戸ナインがスタンドに挨拶する(撮影・岸 良祐)
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 専大松戸(千葉)の最速151キロ右腕・平野大地(3年)は、今大会の登板機会がないまま最後の夏を終えた。投手陣が16安打10失点と崩れたが、出番はなし。6―10の9回1死一塁から代打で登場し、捕邪飛に倒れた。「投げられなかったからこそ、もう一度ここに帰ってきたいと思える。甲子園で野球ができて幸せでした」と号泣した。

 学校関係者によると、吹奏楽などの応援団は試合終了を新大阪駅のすぐ手前で迎えた。甲子園球場に来ることなく、そのまま千葉へ引き返したという。誰も予想できなかった形での幕切れ。関東を代表する右腕として注目を集めていた平野は、右手指のしびれの影響があり、練習でも本来の投球ができなかった。持丸修一監督も「僕も最後は投げさせたかったですけど」と肩を落とした。

 中学時代は捕手だったが、高校入学を機に投手へ転向。不断の努力で、一気にドラフト候補まで駆け上がった。不完全燃焼に終わった夏。平野は今後の進路について、「今の力ではプロの世界で通用しない」と、大学に進学する意向を示した。

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