オリ リーグ60勝一番乗り 過去7度は全て優勝のV率100% 5投手の「スミ1」零封継投、魅せた

[ 2023年8月14日 06:15 ]

パ・リーグ   オリックス1ー0楽天 ( 2023年8月13日    楽天モバイル )

<楽・オ>試合後、ファンの声援に応えるオリックス・宇田川 (撮影・白鳥 佳樹)
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 オリックスが5投手による継投で、初回に森の右犠飛で挙げた1点を守り切り、連敗を2で止め、60勝リーグ一番乗りを果たした。

 中嶋監督は「きのう中止になって、あしたも試合がないので全員いこうと思っていた。もうちょっと点を取ってくれるかなと思っていたので、まさかの展開」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 徹底的に勝利にこだわる采配に投手陣が応えた。プロ初勝利を目指してスライド先発のドラフト1位左腕・曽谷を3回2安打無失点、61球でスパッと代えると、4回から宇田川、山岡、山崎颯、平野佳とつなぐ盤石のリレーで楽天打線を封じた。

 指揮官は曽谷の降板について「フルカウントが続きすぎていたのと(走者が)たまってからちょっとキツイのかなと。緊張したと思うし、スライドなので。それでもよくゼロで帰ってきたと思う」と説明。救援陣には「1―0は本当に難しい試合だと思うが、平野佳にしろ(山崎)颯一郎にしろ、本当に良く投げたと思う」と賛辞を送った。

 2番手で2回1安打無失点、5奪三振の快投で応えた宇田川は「フォークをベルトから下に投げるのを意識した。使い方を間違えなかったから三振が取れた」と手応えを口にした。5人以上の継投で初回得点の“スミ1”による勝利は球団史上初。チームの連敗も2で止まった。先発が3回で下りても、適時打なしでも勝つ。チーム力が証明された試合だった。(中澤 智晴)

 ○…オリックスの60勝パ・リーグ一番乗りは、21年以来2年ぶり。前・後期制のシーズンを除いた過去7度はすべて優勝のV確率100%だ。

 ○…この日は5投手で初回の1得点を守って勝利。2リーグ制以降のチームで5人以上継投の1―0勝利は、過去に15年6月12日の阪神戦(5人)、22年4月29日の西武戦(5人)の2度あったが、どちらもサヨナラでの1―0勝利。今回のように初回得点の「スミ1」では初めてだ。

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