巨人・ブリンソン みそぎの満弾 9日怠慢歩き反省、確信小走りに原監督「少し薬が効いてきた」

[ 2023年8月14日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人8―1DeNA ( 2023年8月13日    東京D )

<巨・D>初回1死満塁、ブリンソンは左越え満塁弾(撮影・小海途 良幹)
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 確信。本塁打の手応えはあった。それでも、巨人・ブリンソンは打球の行方を見つめながら、小走りで一塁へ駆け出した。1点を先制した初回は、なおも1死満塁。1ボールから石田の128キロスライダーを捉え、左翼席へ運んだ。

 「当たった瞬間、飛距離は十分だと思った」

 会心。2日のヤクルト戦以来10試合ぶりとなる9号は、来日初のグランドスラム。続く2回は凡退したが、満塁では9打数5安打11打点となった。「ビッグチャンスは本当に好き。ピッチャーの方が緊張していると思っている」。石田の投手心理を読み切り、甘いファーストストライクを逃さなかった。19年7月28日の阪神戦で7点を奪って以来となる初回6得点で、満員の東京ドームを沸かせた。

 改心。みそぎの一発だった。9日の阪神戦では中堅後方への大飛球を、本塁打と勘違い。“確信歩き”した結果、フェンス直撃の単打となり、原監督が「全ての野球人に対して申し訳ない」とファンに謝罪するほどの凡走だった。8回に左翼フェンス上部を直撃した打球を放った際も全力疾走しており、二塁に悠々と到達。「言い訳できないミス。同じことを繰り返さないように」と、10日からの4試合で2本の内野安打など、13打数6安打。指揮官も「少し薬が効いてきたかな」と目尻を下げた。

 接近。3カードぶりの勝ち越しに導く3安打4打点の活躍で3位・DeNAと1ゲーム差となった。勝率も5割に復帰。2日連続のお立ち台に「最高な気分。自分の仕事ができた」とまぶしい笑顔を見せた。(小野寺 大)

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