ロッテ・小島 2カ月半ぶりの6勝目 亡き先輩の言葉に感謝

[ 2023年8月13日 23:14 ]

パ・リーグ   ロッテ3―2西武 ( 2023年8月13日    ZOZOマリン )

4回2死満塁、平沼を一ゴロに打ち取ったロッテ・小島(撮影・篠原岳夫)
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 ロッテ・小島和哉投手(27)が6回5安打無失点で、5月24日西武戦以来の6勝目を挙げた。だが心の底から喜べなかった。106球での交代に「苦しい場面を乗り切ってゼロで行けたのは良かったけど…。球数が多くて7回までいけないのは」と反省の弁を並べた。

 満足できない理由は明白だ。首脳陣は今季開幕前、小島、種市、佐々木朗が先発3本柱になれれば期待していた。ただ佐々木朗が左脇腹肉離れで離脱以降、自身最多の9勝をマークした種市とは対照的に、左腕は2カ月半白星から遠ざかった。

 「種さんが勝って、うれしい半面、歯がゆい気持ちは正直あった」。

 約3週間前、意を決してZOZOマリンの監督室のドアをノック。吉井監督から「体力が尽きたら代えるから初回から飛ばせ」と助言されたという。「初心に帰るじゃないけど、結局は1人1人の積み重ね」。少し気が楽になった。

 母校、浦和学院の先輩、三浦貴氏(享年45)が先月末に急逝。2年生だった13年の選抜で優勝投手になっても「まだまだ上がいる。プロの世界は厳しいぞと、僕の気持ちを常に持ち上げてくれたので感謝しています」とハッパをかけてもらった。今も変わらぬ感謝を胸に、チームを4カードぶりの勝ち越しに導いた。

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