米どころ新潟で現役、OBが激突の全早稲田戦開催

[ 2023年8月13日 02:40 ]

早大の現役学生と、OB現役社会人で編成する「稲門倶楽部」が対決。試合終了後、拍手で健闘を称え合う
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 東京六大学野球リーグの早大の現役部員と、OBの現役社会人選手で編成する「稲門倶楽部」が対決する「全早稲田戦」が12日、新潟・南魚沼市の大原運動公園ベーマガSTADIUMで開催された。

 社会人チームは今夏、7年ぶりに都市対抗を制したトヨタ自動車をはじめ、北海道ガス、Honda、ENEOS、日本生命などの強豪チームから監督、コーチ、マネジャー、選手計31人が参加。6日から同市でキャンプを張る現役部員は野手はベストメンバーで臨んだ。「稲門倶楽部」は39歳のトヨタのベテラン右腕・佐竹功年が先発。6投手が持ち味を発揮。打線も侍ジャパン社会人代表としてアジア競技大会に出場するENEOSの丸山壮史が3ランを放つなど、23安打で21―2で完勝した。

 大敗となったが早大・小宮山悟監督は「あらためて、早稲田のすごさを感じる1日でした。結果については、力の差が歴然。仮にクロスゲームをして、彼らが勘違いするよりも、私たちとしては収穫が多かったです」と感謝。森田朝陽主将(4年)も「今後のあり方を考えるきっかけとなりました。社会人選手は1球で仕留めますし、人生、生活がかかっている、1球への執念を感じました。あこがれの先輩と試合をし、学ぶことが多く、素晴らしい1日だったと思います」と振り返った。

 地元ファンや、早大野球部OBなど多くの観衆が集結。スタンドでは早大応援部、ブラスバンドの演奏や、華やかなチアリーダーなど神宮同様の応援も行われた。球場外にはキッチンカーが出店し、隣接する多目的グラウンドではストラックアウト、ラプソードの計測、縁日コーナーとお祭りムード一色で、地域への貢献にも一役買っている。「来年も南魚沼でお世話になるつもりです。われわれとしては、この環境で野球をしたい」と小宮山監督。夏の甲子園で高校野球が盛り上がる中、秋のリーグ戦を目指して大学野球に関わる人々も熱い夏を送っている。

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