ロッテ・沢田が1563日ぶりの白星 トミー・ジョン手術を乗り越え「寝ていても野球が夢に出てきた」

[ 2023年8月12日 22:57 ]

パ・リーグ   ロッテ3―2西武 ( 2023年8月12日    ZOZOマリン )

<ロ・西>ファンの歓声に応える荻野と沢田(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 9回を3者凡退に抑えたロッテ・沢田が、オリックス時代の19年5月2日のロッテ戦以来、1563日ぶりの白星を挙げた。

 「勝つ、負けるはあまり気にしていない。1イニングをしっかり抑えられたのが良かった。1球1球、一生懸命投げた」

 2死からは7回に一発を放っていた中村を全て150キロ超の直球で空振り三振。その裏の味方の逆転サヨナラ勝利を呼び込んだ。

 オリックスでは勝利の方程式を担うセットアッパーとしても活躍。しかし故障に苦しみ、昨年6月には右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。

 昨年オフにオリックスを戦力外に。今年はロッテと育成契約を結び、1軍に帰ってきた。

 「長いリハビリは本当に苦しかった。起きた瞬間から寝るまで野球のことを考えてきた。寝ていても野球が夢に出てきた」

 オリックスは過去2年、リーグ制覇。しかし沢田自身は「全く投げられなかった。正直、(チームは)優勝を2回したけど、自分は1回も味わっていない。それを今年達成できたら」という。その首位のオリックスとは5・5ゲーム差。「絶対に勝ちたい」と言葉に力を込めた。

 大阪桐蔭時代は藤浪晋太郎(オリオールズ)の2番手で背番号10を背負った。長い道のりを経て、右腕はロッテで再び輝きを取り戻そうとしている。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年8月12日のニュース