【甲子園】麟太郎は興味ない 広陵・真鍋がライバルに目を向けないのは、心に刻む父の言葉

[ 2023年8月12日 05:00 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会第6日2回戦   広陵8-3立正大淞南 ( 2023年8月11日    甲子園 )

<広陵・立正大淞南> 試合に勝利しグータッチする広陵・真鍋(右) (撮影・亀井 直樹)
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 2回戦4試合が行われた。広陵(広島)は、立正大淞南(島根)を8―3で下して3回戦に進出。高校通算62本塁打を誇る「広陵のボンズ」こと真鍋慧(けいた=3年)は、夏の甲子園初安打を含む2安打3打点と躍動した。

【記者フリートーク】 広陵・真鍋は、少年野球ではなくソフトボールクラブに所属していた。小学生ながら、軟式球より重たい球を悠々と柵越えして周囲を驚かせた。ただし、どれだけ遠くに飛ばしても、父・隆さん(50)は厳しかった。「おまえが知らないだけで全国には凄い人がいっぱいおるぞ。勘違いするなよ」。高校生になり、佐々木麟太郎、佐倉(人ベンに峡の旧字体のツクリ)史朗という同世代のスラッガーがいることを知った。

 この左の長距離砲3人が甲子園に集まるのは、2年春の選抜以来3大会ぶりだ。父は、こうも言っていた。「練習のときは自分が一番下手だと思い、試合のときは自分が一番うまいと思ってプレーしなさい」。要するに、ライバルの結果に惑わされているようではいけない。試合後、「(2人のことは)気にならないです」と言い切った。高まり続ける注目度も、真鍋には興味のないことのようだ。(アマ野球担当・河合 洋介)

 ◇真鍋 慧(まなべ・けいた)2005年(平17)6月17日生まれ、広島市安芸区出身の18歳。小1からソフトボールを始め、瀬野川東中では安芸リトルシニアに所属して投手などを務めた。広陵では1年夏から背番号3でベンチ入り。2年春に甲子園初出場し、3年春の選抜では4強入り。50メートル走6秒3、遠投105メートル。1メートル89、92キロ。右投げ左打ち。

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