【甲子園】立正大淞南・山下　負けて悔いなし「夢の場所だった」　無失点好投＆2安打で完全燃焼

第105回全国高校野球選手権記念大会第6日2回戦   立正大淞南3－8広陵 （ 2023年8月11日    甲子園 ）

＜広陵・立正大淞南＞5回、適時打を放った立正大淞南・山下（撮影・藤山　由理）
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　悔いはない。すべての力は出し切った。立正大淞南の先発・山下羅馬（らお）は2回1/3を投げて3安打無失点、打撃ではチーム唯一の2安打1打点と投打で奮闘。「この球場でプレーができたのは一番思い出に残る。野球を始めた時から夢の場所だった」と爽やかな表情だった。

　2回に先制し、序盤は競り合う展開だった。4回に逆転を許すも、直後の攻撃で味方打線が奮起。5回に同点に追い付き、続く2死三塁の好機で山下に打順が巡ってきた。「誰よりも努力していた。打てる気しかしなかった」。広陵のエースを前にしても動じず、一時勝ち越しとなる適時打を放った。

　しかし終盤に力尽き12年以来11年ぶりの初戦突破は逃したが、「楽しかった。悔いはないです」と胸を張る。投打でチームを引っ張ってきた背番号3は、完全燃焼で最後の夏を終えた。　（山手　あかり）