阪神・岡田監督「出来すぎよ」守護神・岩崎に“夏休み”を与えても余裕の継投策で巨人に快勝

[ 2023年8月11日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神5―2巨人 ( 2023年8月10日    東京D )

<巨・神>試合後に岡田監督(中央左)は才木(中央右)らナインを出迎える(撮影・西川祐介)
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 この男たちも間違いなくヒーローだ。まずは阪神・加治屋が大仕事をやってのけた。8回、1点差に迫られて、なお1死一、三塁。前夜に代打逆転弾の中田翔を迎え、3連投で出番が来た。「安藤コーチから“ゲッツー頼むぞ”と送り出されたのですが、三振が取れてよかった。ブルペンが一丸となったし、ザキ(岩崎)がいないから負けたと言われるのが一番イヤだった」。フルカウントから意表を突いたカーブで空振り三振に退けた。

 秋広に対しては島本を投入。右打者の代打・岸田に代わり、2球目の二盗で二、三塁になっても、フォークで三ゴロに仕留めた。

 「右打者への代打は想定していなかったですが、加冶屋さんがつないでくれたので、僕もなんとか後ろへつなごうと。才木の勝ちを消さなくて良かった」

 3点差に広がった9回はケラーが昨年8月31日の広島戦以来の来日4セーブ目で締めくくり、「こういう状況だけど、厳しい場面を任されて光栄だし。意気に感じている」とうなずいた。

 岩崎はベンチにいなかった。3日からの7日間で2度の連投を含む5試合に登板。岡田監督は「今日は休み。もう(関西へ)帰した」と練習参加も免除して帰阪させ、当初から不在で挑んだ。

 「あまり無理をさせんようにな。8回は(巨人打線が)ジグザグやったから一人一殺でな。最後はケラーでいくつもりやった。横浜とここ(東京ドーム)で6つ勝てたのは出来すぎよ」。投手陣最多42試合登板、16試合連続無失点、22セーブの守護神に“夏休み”を与え、余裕の巨人打倒だった。

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