阪神・才木 敵地の歓声も好物「逆に“おもろいやん”」 巨人にリベンジ自己タイ6勝

[ 2023年8月11日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神5―2巨人 ( 2023年8月10日    東京D )

<巨・神>7回、吉川から三振を奪い、雄叫びを上げる才木(撮影・大森 寛明)
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 敵地、そして窮地であるほど燃え上がるのが阪神・才木だ。先月27日の巨人戦以来の先発で、8回途中2失点の力投。6月11日の日本ハム戦以来の白星で、高卒2年目だった18年に記録した自己最多に並ぶ6勝目を挙げた。5年前は先発5勝と救援1勝。20年の右肘手術を経て自己最高到達点を取り戻した。

 「いつぶり?あれ(日本ハム戦)が5勝目か。うれしいです!チームが勝つことがいいことで、自分自身に勝ちがつくかは運次第なので。イニングとか、防御率をもっと頑張っていければ」

 前回5回途中7失点でKOされた巨人打線を封じ込めた。「今日は真っすぐが良かったから助かっている感じはあった」。再調整期間に投球時の軸足となる右足のブレを修正。最速153キロの直球は終盤でも球威は衰えず、7回まで5安打1失点、7奪三振で試合をつくった。

 敵地の大歓声も大好物だ。「相手が盛り上がっているかどうかは関係ないし、逆に“おもろいやん”ってみたいな感じでいっちゃうタイプなんで。楽しんで投げられたらいいなと思う」。防御率0・00を達成した交流戦では甲子園に迎えたロッテやソフトバンクの声援に衝撃を受けた。「パ・リーグのファン、凄いなって。めっちゃ声出ていたんで、びっくりした」。3回無死一、三塁で吉川を二ゴロ併殺打、4回2死一、二塁では長野を三ゴロ。敵地のボルテージが高まる難所で真価を発揮した。

 8回に坂本のソロで1点差に迫られ、なお1死一、三塁を招いて救援を仰いだ。「梅野さん、中継ぎの方に助けられた。真っすぐがダメな時に、もっと幅広い投球ができるように」。63日ぶりの白星に浮かれることなく、シーズン終盤のさらなる貢献を見据えた。(阪井 日向)

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