【甲子園】福島敦彦氏 星稜・武内投手が9回に全3打点も…痛かった序盤の6失点

[ 2023年8月11日 05:00 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会第5日2回戦   星稜3―6創成館 ( 2023年8月10日    甲子園 )

福島敦彦氏

 【福島敦彦の迫球甲子園】星稜は「投手・武内君」の出来がポイントの一つだったが、あまりにも悪すぎた。石川大会は4試合計13イニングで13失点。14奪三振の一方で13四死球が示すようにストライクとボールの差が顕著で、この日も打者12人で押し出しを含む5四球。暴投2つも失点に直接つながった。あれだけリズムが悪く、守る時間が長いと攻撃にも悪影響を及ぼす。山下監督としては復調を期待していたのだろうが、大きな変わり身がなかっただけに、より早い決断が必要だった。

 打者・武内君が9回に意地の2ランを放つなど全3打点を挙げたが、序盤の6失点は相当に痛い。結果的に焦りも生じて大振りが目立った。

 星稜が3失策した一方で創成館は無失策。初回1死一、二塁で変則打球を処理して4―6―3の併殺を奪い、9回も2点を返された後の代打・吉田君の三塁線の打球を松崎君が好守でアウトにした。いずれも、つながれていればピンチを拡大しただけに守りの差も出た。(報徳学園、慶大、中山製鋼元監督)

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