豪雨ニモマケズ!オリ・宮城が6月18日以来の7勝目 チームは96年以来の貯金22、2位ロッテと7差に

[ 2023年8月10日 06:15 ]

パ・リーグ   オリックス8-3ロッテ ( 2023年8月9日    ZOZOマリン )

<ロ・オ>初回2死、豪雨の中で打った石川慎の打球は誰にも見えず二塁打に。宮城は苦笑い。試合は中断(撮影・長久保 豊)
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 雨にも負けず、風にも負けず。オリックス・宮城が悪天候のZOZOマリンで粘りの投球。7回にロッテ打線につかまったものの、6回2/3を6安打3失点でまとめ、6月18日ヤクルト戦以来、約2カ月ぶりの白星となる7勝目を挙げた。

 「もちろん負けるよりは凄くうれしい。でも、もっと自分自身、7回投げ切れたら素直に喜べたのかなと」

 いきなり試練が待っていた。初回無死一塁から友杉を遊ゴロ併殺に仕留め、リズムに乗りかけた矢先、ゲリラ豪雨が襲来。目の前も見にくいほどの雨の中、石川慎を右飛に打ち取ったかに思えた打球を野口が見失い、二塁打となった。

 試合はここで一時中断。14分間のインターバルを挟み、2死二塁で4番・ポランコという厳しい場面で再開した。それでも「ピンチからの再開だったので一球一球大事に、と考えて待っていました」と集中力を切らさず、三邪飛に料理。そのまま6回までスコアボードに0を並べた。

 7月5日の仙台での楽天戦では雨が降り続く中で勝負球の制球が甘くなり、5回4失点で負け投手となった。「楽天戦で失敗していますし、もう一回そういう失敗をしたくないと思いながらやっていました。何とか状況を把握して、対応できたのは良かった」。反省を生かしてつかんだ6試合ぶりの白星だった。

 4連勝のチームは、イチローらを擁して日本一に輝いた96年以来の貯金22。2位・ロッテとのゲーム差は7まで開いた。森の復帰や宮城の待望の白星など明るいニュース続きの王者に、隙はない。(山添 晴治)

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