西武隅田「8・9」にプロ初完投、初完封　地元長崎に勇気届け「日本の歴史が忘れられないように」

パ・リーグ   西武6―0日本ハム （ 2023年8月9日    エスコンF ）

＜日・西＞プロ初完封勝利を挙げガッツポーズする隅田（撮影・高橋　茂夫）
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　「8月9日」。地元が長崎の西武・隅田知一郎投手（23）が忘れられない日にプロ初完投、初完封で6勝目。「疲れましたね。でも9回に“頑張れ、頑張れ隅田”と言ってもらえて力になりました」と感謝した

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　地元長崎に原爆を投下され、78年目。投下時刻の午前11時2分には鐘が鳴り、黙祷がささげられる。この日は登板を控えていたため、参加できなかったが心の中で祈った。県内の小中学校は毎年、臨時登校日で被爆者の体験講話を聞き、写真や資料などで平和の大切さを学ぶ。隅田少年も多くを感じてきた。

　「この日は誕生日が近づく感覚」と表現。登板前日取材には自ら原爆の話題を切り出した左腕。「日本の歴史が、原爆が忘れられないように。後世に伝えていくと習った。いい投球できて良かったです」と使命感を胸にチームを連勝に導き、勇気を届けた。（福井　亮太）