フィリーズ対ナショナルズ戦で珍事 一塁塁審が3度判定を覆される 「アウト」がすべてセーフ 

[ 2023年8月9日 08:06 ]

ナショナルズ対フィリーズ戦で3回判定を覆されたルー・ウィリアムス一塁塁審(AP)
Photo By AP

 8日にフィラデルフィア(ペンシルベニア州)で行われたフィリーズ対ナショナルズのダブルヘッダー第1試合で、一塁塁審がリクエストによるリプレー検証で3度にわたって自身が下した判定を覆されるという“珍事”が起こった。

 AP通信によれば、判定をことごとく“否定”されたのは3Aから招集されたルー・ウィリアムス審判。一塁塁審を務めたこの試合の2回、三塁への一打を放って一塁に走り込んだナショナルズのイルデマロ・バルガス(30)にはアウトを宣告したが、ビデオで見る限り、フィリーズの一塁手、ブライス・ハーパー(30)の足がベースから離れておりセーフに変更された。

 3回には三塁線へのゴロを放ったフィリーズのニック・カステヤノス(31)が一塁ベースを駆け抜けたが、これも同塁審はアウト。しかしリプレー検証の結果、明らかにカステラノスの足が先にベースに到達しておりこれもセーフとなった。

 さらにナショナルズの先発、トレバー・ウィリアムス(31)のけん制に誘い出されたあと帰塁したカステヤノスに対してウィリアムス塁審はまたしてもアウトを宣告。ところがリプレー検証で、カステヤノスがナシナルズの一塁手、ドミニク・スミス(28)のタッチをかいくぐっているのが確認され、これもセーフとなった。

 試合はナ・リーグ東地区2位のフィリーズが8―4で勝って62勝51敗。打率・185のカイル・シュワーバー(30)が29号2ランと30号3ランを放ってチームの3連勝に貢献した。ナショナルズは49勝64敗。連勝は4でストップした。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年8月9日のニュース