阪神・湯浅 今季中戦列復帰「諦めない」 左脇腹筋挫傷で離脱中…笑うだけで痛みも「最善尽くすしかない」

[ 2023年8月8日 05:15 ]

阪神・湯浅
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 左脇腹の筋挫傷で離脱中の阪神・湯浅が、今季中の戦線復帰へ意欲を示した。7月30日のウエスタン・リーグの広島戦(丸亀)で発症し、岡田監督は今季絶望を示唆。だが5年目右腕は自ら復活への扉を閉ざすことなく、治療の日々を過ごしている。

 「今からシーズン終わりって諦めていたら、モチベーションもないじゃないですか。諦めるつもりはないし、一日でも早く治るように、最善を尽くすしかない」

 再昇格を見据えた連投テスト2戦目で、アクシデントに見舞われた。その詳細が判明した。9回に1死から名原を2球で追い込み、3球目のスライダーで空振りを奪った際、脇腹に異変が生じた。続く中村貴も3球三振に仕留めて1回無安打無失点、2奪三振。しかし待っていたのは、非情の診断結果だった。

 現状でも全治は未定。笑うと患部が痛むほどで、現在は鳴尾浜の球団施設内での治療が主だ。加えて病院でも治療を受けるなど、復帰までの道筋を懸命に模索している。

 3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での世界一を経て、開幕から抑えとして奮闘も4月16日に右肘のコンディション不良で出場選手登録から外れた。5月26日には復帰を果たしながらも万全な状態からはほど遠く、6月16日に再び2軍降格。「右前腕筋挫傷」からの復帰を目指し、再び1軍復帰を目前に控えていた中での今回の発症だった。だからこそ、同じ過ちを繰り返すつもりはない。

 「焦るとかはないですよ。変に焦って、痛い目を見ているのは自分なので。それ(右前腕の筋挫傷)も影響して今回のケガにつながっていると思うし」

 復帰は決して容易ではない。それでも湯浅は前を向く。「悔しいですけど、下を向いていても意味がないので」。岩崎を中心とした救援陣の奮闘に刺激を受け続けながら、自身も最後はチームの一員として歓喜の瞬間に貢献することを思い描いている。(阪井 日向)

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