メッツ千賀 6回2失点で8勝目 “チーム解体”は「正直、寂しい」も「自分のやるべきことを一生懸命」

[ 2023年8月8日 14:33 ]

メッツの千賀(AP)
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 メッツの千賀滉大投手(30)は7日(日本時間8日)、ホームでのカブス戦に先発し、6回まで7安打2失点(自責点2)2四球6三振に抑えて8勝目(6敗)を挙げた。メッツは11―2で大勝し、千賀の防御率は3.24となった。

 この日の千賀は走者を出しても要所を締めるピッチング。4番ベリンジャーにこそ3安打を許したが、5~8番打者を合計10打数無安打2四球に封じたのも大きかった。アロンゾの2本塁打などで援護も受け、球場を訪れていた子供たちの前で危なげない投球を続けた。7回表のマウンドにも一度は立ったが、6回終了時で降雨が激しくなり、試合は中断。再開後にはリリーフが送られたが、メッツは計4投手をつないで逃げ切った。千賀は渡米以来、中4日の登板はこれが3度目で初めての勝利となった。試合後の千賀との一問一答は以下の通り。

 ――子供たちが見守った試合で好投した。
 「何とか変なところを見せないようにしたいなと思っていましたけど、でもマウンドに上がったら打者のことで頭がいっぱいでした」

 ――トレードで選手を放出したチームでの登板はモチベーションを保つのに難しいか。
 「正直、僕も1年目でどんな感じか全然わかってない部分もある。こういう文化は慣れてないので、どういう感じかわからないですけど、自分のやるべきことっていうのを本当に精いっぱいやろうかなと思っています。チームのこととか、そのへんは難しいかもしれないですけど、僕は1年目ですし、わからない部分もありますし、とにかく自分は一生懸命打者を抑えるために、日々過ごすことは変わらないかなと思います」

 ――ショーウォルター監督は“日本では大谷翔平選手の試合中継ばかりで、千賀投手のお子さんがメッツ戦を見られない”と話していた。
 「大谷選手だったら(メディアも)ここにいる人数の3倍ぐらいいると思う。それぐらいスター選手なので、仕方ないと思いますし、みんなが応援している選手だと思ってます」

 ――7回のマウンドの状態は。
 「いや、難しかったですね。帽子から水が垂れてくる感じでしたし、“これくらいだったらいけるだろう”みたいな感じだったんで、いや、無理だろ、みたいな(笑)。やっぱり案の定、雨が強くなりましたし、なかなか難しい状況でした」

 ――そういう状況でも行けと言われるのがメジャーか。
 「今日は雨の予報を見ていましたし、とにかく球数を少なく、1人でも中継ぎの人を休ませられたらなというふうに思っていました。雨の日の登板は誰もが嫌。だったら先発が1イニングでもいけたらなと考えていたので、それがいけそうでいけなかったんですけど、またそういうときがあればしっかり自分で頑張りたいなと思います」

 ――8月の初勝利をチームにもたらした。
 「僕もわかっていない部分も多く、バッターと戦うため、自分のリズムを掴むために、いま本当に一生懸命過ごしているところ。チームのことだったりは正直、まだ見えていない部分もある。(チーム解体は)正直、寂しい気持ちもありましたけど、まあでもそこに関しても、これからいろいろわかってくるのもあるのかなと思っているので、とにかく(今後のゲームを)勝って終わりたいなと思います」

 ――監督は中4日での勝利を特筆していた。
 「本当に4も5も全然、僕の中では特にそんなに苦になることもない。(登板機会が)長くないよりはそれ(=中4日)の方がいいのかなと思っているので、そんなに思っていないです」
(ニューヨーク・杉浦大介通信員)

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