【甲子園】どうするクーリングタイム?花巻東・佐々木洋監督「着替えるというのもあっていいのかも」

[ 2023年8月8日 15:44 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会 1回戦   花巻東4-1宇部鴻城 ( 2023年8月8日    甲子園 )

<花巻東・宇部鴻城>戦況を見つめる花巻東・佐々木監督(撮影・藤山 由理)
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 暑さ対策として今大会から5回終了後に選手が体を冷やし、水分を補給する10分間の「クーリングタイム」が導入された。大会3日目の8日、第1試合で宇部鴻城に勝利した花巻東・佐々木洋監督はクーリングタイムの過ごし方について持論を語った。

 クーリングタイムは炎天下のグラウンドからベンチへ戻り、冷風などで体を冷やす。そして、また灼熱のグラウンドへ戻る。猛烈な暑さだった大会第1日の6日は第1、第2試合で担架で運ばれるなど、6回以降に体調不良を訴え交代する選手が相次いだ。第2試合では聖光学院の先発・小室がクーリングタイム明け直後の6回表1死で、左のふくらはぎと太腿裏がけいれんして降板。「クーリングタイムの時に涼しい場所にいすぎたので、それがちょっと(良くなかった)」と振り返った。聖光学院・斎藤智也監督も「4人、脚がつった。涼しいところにいて(すぐに)灼熱(しゃくねつ)のマウンド。6回は怖かった」と話した。

 佐々木監督もこの日の試合後、「濡れたユニホームに冷えた風が当たって、そのまま体が冷えている感じがした。(先発した)小松も6回からボールが落ちた。何が原因か分からないですけど、キレが急に悪くなって、おかしいなと思ったのが、6回でしたかね。私自身も足がだるく感じました」と影響を口にした。「冷たいユニホームに風が来るのが関係しているのかなと思いました」としつつ、その上で「ただ、休憩の時間がいただけるのはありがたい。水分もとれますし」と10分間のありがたみも語った。

 そして「私の考えで批判的に捉えてるわけでなはないんですが」とあくまで私見と強調し「すごい汗もかいているので、そこに風が来るとっていうね、着替えるというのもあっていいのかもしれません」と1つの案を口にした。

 大会は第3日で10試合が経過し、クーリングタイム明け直後の6回表に点が入った試合はなく、6回裏に点が入ったのは3試合。ただ、これはあくまで数字の話であって選手の体調の変化は目に見えないところで起きている。この10分間をいかにうまく活用するか。選手、監督は今大会、試行錯誤での戦いが続きそうだ。

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