【甲子園】悲願の初勝利にクラーク国際・佐々木監督「ほっとしてます」完投の新岡を「安心感で見守ってた」

[ 2023年8月8日 13:40 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会 1回戦   クラーク国際7-1前橋商 ( 2023年8月8日    甲子園 )

<前橋商・クラーク> 3回、鈴木の適時打で生還した二走山田と肘タッチのクラーク・佐々木監督(右) (撮影・亀井 直樹)
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 大会3日目の第2試合は7年ぶり2度目の出場となったクラーク国際(北北海道)が3年ぶり6度目の出場となった前橋商を終盤突き放し、甲子園で悲願の初勝利を手にし、北北海道勢として12年ぶりの白星をつかんだ。

 クラーク国際は3回1死二塁から1番・鈴木凰介(2年)の右前適時打で先制。その裏、前橋商にすぐさま追いつかれたが、1-1の7回2死三塁から敵失で勝ち越すと、8回にも2死三塁から高木馴平(3年)の二塁への適時内野安打、鈴木の2点二塁打などで5点を加え突き放した。投げては先発・新岡歩輝(3年)が9回まで1人で投げ抜き、勝利をつかんだ。

 駒大岩見沢でも指揮を執った佐々木啓司監督はこれで昭和、平成、令和と3元号での勝利を達成。クラーク国際としての甲子園初勝利に「もう10年目になりますけど、勝ててほっとしましたね。一番最初のチームを思い出しながら、ここまで来たんだなってことでほっとしてます」としみじみと語った。

 中盤までは1-1としびれる展開となったが「よく新岡投手が抑えてくれましたし、うちの打者もよく打ってましたので、期待してました」とし、同点の7回無死一塁で犠打失敗も次打者にも送りバントを指示。そこから勝ち越し点を奪い「あそこはどの試合でもきちっと送ってセカンドに置いてが普通の考えだと思いますので、よく送ってくれました」。8回も無死一塁で4番・中村光琉(3年)に送りバントを指示するなど「セカンドに進めることが大事な野球のセオリーになるのかなと。40年超えてますけど分かります」と名将らしく語った。

 先発・新岡についても「ランナーを出してから落ちついて投げる選手ですから、ベンチの中できちっと抑えてくれるという安心感で見守ってました。打たせて取るが非常にうまくできたなと。内野ゴロを上手く打たせた。大きなポイントになりました」と称賛した。

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