【甲子園】花巻東・佐々木洋監督 3安打の麟太郞は「予選より振れるようになった」8年ぶり夏勝利に笑顔

[ 2023年8月8日 10:52 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会 1回戦   花巻東4-1宇部鴻城 ( 2023年8月8日    甲子園 )

<花巻東・宇部鴻城>戦況を見つめる花巻東・佐々木監督(撮影・藤山 由理)
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 第1試合は4年ぶり11度目の出場となった花巻東(岩手)が、4年ぶり3度目の出場となった宇部鴻城(山口)に快勝。甲子園では15年以来となる夏の勝利をつかんだ。

 花巻東は4回無死二塁から「高校四天王」の一人で通算140発の佐々木麟太郎(3年)が左前へ先制打。6番・広内駿汰(3年)にも2点打が飛び出し、この回3点を奪った。5回にも2死一、二塁から4番・北條慎治(3年)の適時二塁打で加点した。

 投げては背番号17・小松龍一(2年)が6回までに相手打線から10三振を奪うなど凡打の山を築き、9回途中まで好投した。9回無死一、二塁のピンチで後を継いだ2番手・葛西陸(2年)が右前適時打を許したものの最後は3番手・中屋敷祐介(3年)が試合を締めた。

 試合後、佐々木洋監督は「久しぶりに校歌を歌えて本当にうれしく思います。本当になかなか勝てなかったので、久しぶりに勝てて本当に嬉しいです」と8年ぶりの夏初戦突破の喜びをかみしめた。

 先発・小松については「ちょっとボールが抜けてきて5回、6回ぐらいからボールが落ちてきたり動きはじめてたので、変えるタイミングを考えてたんですけど、まだ2安打、3安打だったので少し変えにくくて遅れたかなと反省しています」としながらも「立ち上がりはボールが高かったんですけど、変化球も切れてましたし途中まで素晴らしいピッチングだったと思います」と称えた。

 先制打を含む3安打の佐々木麟には「チェンジアップなのかシンカー気味の球を打ちたいなと皆に指示を出してましたので引っ張らずに打ってくれた」とし、痛めている背中については「まだまだなところはあると思いますが、予選よりは振れるようになっている。だいぶ怖がらずに振っている」と状態が上がってきているとうなずいた。

 継投した葛西、中屋敷についても「9回、厳しいところを抑えられたのも非常に良くなる」と次戦へ好材料とした。

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