【甲子園】高知中央、甲子園初出場1勝 「うれしいし、楽しい」 台湾留学生・謝が両親の前で3安打4打点

[ 2023年8月8日 05:30 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会 1回戦   高知中央9―4川之江 ( 2023年8月7日    甲子園 )

<高知中央・川之江>2回2死二、三塁、高知中央・謝は先制適時打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 故郷・台湾から駆けつけてくれた両親に大活躍で応えた。高知中央の謝喬恩(シャ・チャオエン)が3安打4打点。2年生のリードオフマンは、2回の左前への先制打を皮切りに適時打3本をマークし「今日のバッティングは、しっかり逆方向を意識してやりました」と胸を張った。

 同校の留学生制度を利用して来日。台湾でも日本の高校野球人気は高く、甲子園出場は幼い頃からの夢だった。大阪桐蔭の選手たちが甲子園でプレーする姿を動画で見ていたという謝は「甲子園は、みんなの夢です。今はうれしいし、楽しいです」と表情を緩めた。来日し、アルプススタンドから見守った両親の前で躍動。「お父さん、お母さんが日本に来てくれてうれしい。応援してくれました」と喜んだ。

 甲子園初出場で初勝利。高知勢の夏通算100勝にも王手をかけた。「次の試合も勝ちたい」と謝。憧れ続けた舞台で、一日でも長い夏を過ごす。(山手 あかり)

 ◇謝 喬恩(シャ・チャオエン)2006年7月30日生まれ、台湾出身の17歳。小2から野球を始め、小6でアジア大会優勝、U12台湾代表。U15全国大会優勝。新明国中出身。趣味は射撃。好きな言葉は「自分に厳しく、人に優しく」。高校通算3本塁打。遠投100メートル、50メートル6秒2。1メートル72、71キロ。右投げ右打ち。

 ○…過去に高校球界で活躍した台湾からの留学生には、かつて阪神でプレーした柳川(福岡)の林威助(リン・ウェイツゥ)、元日本ハム、巨人の福岡第一(福岡)・陽仲寿(ヨウ・チョンソ、のちに岱鋼=ダイカン)、共生(岡山)の現西武・呉念庭(ウー・ネンティン)らがいる。3人はいずれも甲子園出場は果たせず。台湾の高校に入学後、12年4月に光星学院(青森・現八戸学院光星)に転校した蔡鉦宇(サイ・セイウ)は、14年の選抜に出場。初戦の横浜戦で3安打して勝利に貢献した。

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