徳島商・森煌誠 今大会完投勝利一番乗り「しっかりと食らいついていこうと」指揮官は「95点」

[ 2023年8月7日 20:39 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会 1回戦   徳島商2-1愛工大名電 ( 2023年8月7日    甲子園 )

<愛工大名電・徳島商>1失点完投勝利で初戦を突破し、ガッツポーズで雄たけびを上げる徳島商・森煌(撮影・北條 貴史)
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 第105回全国高校野球選手権記念大会第2日が7日、甲子園球場で行われた。第4試合では3年連続15度目出場で全国最多173チームの代表である愛工大名電(愛知)と、12年ぶり24度目出場の徳島商(徳島)が対戦。徳島商のエース森煌誠が9回111球1失点で完投勝利大会1号となった。

 試合後に「強いチームなのでしっかりと食らいついていこうと思いました。相手も良いピッチャーなので先頭をできるだけ出さずにしっかり自分のペースで投げて行こうと思っていました」と話した森煌。

 初回に失点したものの「絶対に味方が逆転してくれると信じて、最少失点で最後まで行こうと思いましたし、エースとして絶対にマウンドを譲らないという気持ちで、マウンドに上がりました」と振り返った。

 2回以降は「相手は強いチームなので、力まないように力を抜いて、相手に食らいついて行こうと思ってマウンドに上がりました。スピードを出したかったけど、ストレートだけだと打たれるので、変化を交えて上手く投げられました。相手もいい投手なので、先頭を出さないように投げていきました。打ち取るのが目的の中で、三振が取れたのでよかったです」とスコアボードに0を並べた。

 スプリットとカーブが光った森煌は「真っ直ぐは思ったより走っていなかったので、変化中心に投げていきました。名電はストレートを狙っていると思いましたし、真鍋もスプリットが良いと感じ取ってくれたので増やしていきました」と回想。

 4月には代表合宿に参加。「自分の投球が恥ずかしくて早く帰りたいと思ったくらいでした」と話したが、「夏がまだあるし、なんとかこの経験を糧にしてやってやろうと思いました。刺激になったのは仙台育英の高橋です。低めに集まっていたし、試合中の間の使い方がすごく勉強になって、自分の今の投球に生きている」とこの日の好投につなげた。

 参考にしている選手はオリックスの山下だ。「真っ直ぐの強さがあって、変化はカーブとフォークのみと少なくて、自分と似ている部分が多い」と話した。

 2回戦は智弁学園(奈良)と対戦する。「今日のようにしっかり打ち取って最少失点で抑えて、しっかり食らいついていきたいと思います。みんなで力を合わせて1個1個勝ち上がっていきたい」と意気込んだ。

 ▼徳島商・森影浩章監督 本当にうれしいです。ロースコアになったらうちのペースかなと思っていたんですけども、思っていた以上に森が根気強く投げてくれたと思います。初回に1点は取られたんですけど、95点くらい。最初ちょっと力みがあって、腕を振りすぎだったんですけど、途中から力を抜いていけた。

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