【甲子園】サヨナラ敗退の英明 指揮官 鬼継投は「プラン通り」も「私が焦ってしまった」ガックリ

[ 2023年8月7日 17:33 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会 1回戦   英明6-7智弁学園 ( 2023年8月7日    甲子園 )

<智弁学園・英明>タイブレークの延長10回、智弁・谷口のスクイズで三塁走者・山家(右)が生還する(投手・寿賀、捕手・中浦)=撮影・井垣 忠夫
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 第105回全国高校野球選手権記念大会第2日が7日、甲子園球場で行われた。第3試合ではと12年ぶり3度目出場の英明(香川)が、2年ぶり21度目出場で今春近畿大会王者の智弁学園(奈良)に延長戦の末敗れ、12年ぶりの夏白星はならなかった。

 昨秋四国大会王者の英明は今春選抜初戦では智弁和歌山を撃破していた。

 0-0の2回、エースの下村が2死一、二塁から中前適時打を放ち、自ら先制点を生み出した。直後に逆転を許したが、3回、4番・寿賀の右翼線適時三塁打で同点。続く5番・中浦がスクイズを成功させ、すぐさま逆転した。1点を追う5回には下村がこの日2本目の適時打で同点。続く1番・鈴木が左越え適時二塁打で勝ち越した。

 投げては下手投げの下村が失点しながらも緩急で粘り強く勝負。3回2死一、二塁からは中堅で先発していた左腕・寿賀が2番手で登板し、ピンチを切り抜けた。4回からは再び下村にスイッチも同点に追いつかれ、寿賀が再登板。勝ち越しを許したが最少失点でしのいだ。2点リードの6回には無死一、二塁、7回には二死満塁のピンチを作ったが無失点で乗り切った。

 8回から下村がマウンドに上がるが、死球を許して寿賀に再び交代。四死球で1死満塁とし、暴投で1点差に詰め寄られた。それでも2死二、三塁から川原崎の放った痛烈な打球を寿賀が好フィールディングで投ゴロに仕留め、同点は許さなかった。

 延長10回で無得点に倒れると、その裏、サヨナラスクイズを許した。

 英明の香川純平監督は「中盤、6-4とリードしてからの次の1点の重要性を認識していて次の1点がどうしても欲しかったが、私が焦ってしまいました」と悔しさをにじませた。

 下村と寿賀の2投手を細かく継投したことについては「プラン通り。バッターを見て、相性を見て起用しましたが、最後は私の起用がどうだったか…選手は良くやってくれた」と振り返った。

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