共栄学園 初聖地が部を超え広げた“熱”

[ 2023年8月7日 05:30 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会 1回戦   共栄学園3-9聖光学院 ( 2023年8月6日    甲子園 )

共栄学園ダンスドリル部の池末みそらさん(左から2人目)
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 【声援よ君に届け(1)】<女子バレー部・橋本侑芽主将、ダンスドリル部・池末みそらさん>夏の聖地に声援が戻ってきた。連載「声援よ君に届け」では球児をはじめ、チームを支え、エールを送る人々を紹介する。第1回は共栄学園(東東京)の強豪女子バレーボール部でリベロを務める橋本侑芽(ゆめ)主将(3年)と、ダンスドリル部の池末みそらさん(3年)。一塁側のアルプス席から初の甲子園出場を果たした野球部に声援を送った。

 校名のごとく、共に栄えると誓った。7点を追う7回、共栄学園は代打・渡辺修(3年)の適時打で反撃ののろしを上げ、一挙3得点。女子バレーボール部の橋本主将は大差でも諦めないナインの姿に「野球部のみんなに負けないように活躍したい」。来年1月に出場を目指す春高バレーへ決意は深まった。

 今夏東東京大会決勝で、全国大会常連の女子バレーボール部が異例の応援で「ミラクル共栄」を後押し。ダンスドリル部が全国大会出場のため、応援できなかったところに「代打」で登場。炎天下の中も笑顔を絶やさずユニホーム姿で応援。その姿はメディアでも話題となり、この日はTシャツ姿で声援を送った橋本主将は「バレー以外のことで話題になることがなかったので恥ずかしかったけど、新鮮で楽しかった」と振り返った。

 同校は03年から共学化し、野球部は05年創部。東東京大会決勝は不在だったダンスドリル部の池末さんは初の甲子園応援がかない「凄く広いし声も大きい。暑いですけどスポットライトが当たる大会とは違った楽しさがあります」。同部は先月28日から開催された全国高校ダンスドリル選手権のショートフラッグ部門で準優勝。野球部と同じく全国舞台で練習の成果を発揮し「本番前に野球部の(甲子園出場の)結果を知って楽しく臨めました」と感謝した。初の甲子園出場によって、広がった応援の輪。聖地に刻んだ「3―9」のスコア以上の財産を東京に持ち帰った。(柳内 遼平)

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