【甲子園】土浦日大・エース藤本「1勝をみんなでつかむことができた…この勝利で乗っていきたい」

[ 2023年8月6日 14:22 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会第1日   土浦日大8―3上田西 ( 2023年8月6日    甲子園 )

<上田西・土浦日大>力投する土浦日大・藤本(撮影・北條 貴史)
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 第105回全国高校野球選手権記念大会が6日、甲子園球場で開幕した。第1試合では、5年ぶり5回目出場の土浦日大(茨城)が延長10回にタイブレーク1イニング最多得点となる6点を奪い、8―3で8年ぶり3回目出場の上田西(長野)を下し、37年ぶりに初戦突破した。開幕戦のタイブレークは史上初。

 土浦日大は2回無死から松田陽都(3年)の大会第1号となる中越えソロで先制。3回1死一、三塁からは相手暴投で加点。同点に追いつかれたが、無死一、二塁から始まるタイブレークの延長10回、1死満塁から代打・飯田将生(3年)が左前適時打、さらに2死満塁から塚原歩生真主将(3年)の左前適時打、藤本士生(3年)の右前2点適時打、大井駿一郎(2年)の左前適時打、太刀川幸輝(3年)の左前適時打でタイブレーク1イニング最多得点の6点を奪って、勝利した。

 投げてはエース左腕・藤本士生(3年)は緩急をつけた投球で8回途中まで2失点と好投。2番手右腕・伊藤彩斗(3年)につなぎ、最後は再び藤本が締めた。土浦日大の初戦突破は、1986年の1回戦で島原中央(長崎)に3―0で勝利して以来37年ぶり2度目となった。開幕戦の延長戦は21年春の北海―神戸国際大付以来2年ぶりだった。

 試合後、エース左腕・藤本は「1勝をみんなでつかむことができました」と笑顔。4番で中堅手の香取蒼太(3年)が足を痛めて途中交代し「アクシデントもありましたが、全員で乗り切りました」と全員野球を強調した。自身の投球は「緩急をつけて打たせて取ってリズムをつくる。そして、押す時は直球を押してメリハリを利かせることができた」と振り返り、延長10回の再登板について「体的にはきつかったんですが、攻撃で多くの点を取ってくれたので投げるしかないという気持ちでした。この勝利で乗っていきたい」と次戦を見据えていた。

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