ゴロ魔神からゲッツー魔神に！阪神・青柳、愛妻誕生日で「意地でも勝ちたかった」今季4勝は全てDeNA

セ・リーグ   阪神7－3DeNA （ 2023年8月5日    横浜 ）

＜D・神＞　3回無死一塁、代打・梶原を併殺打に打ち取った青柳　（撮影・須田　麻祐子）　
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　「ゴロ魔神」が、この一戦では「ゲッツー魔神」と化した。初回1死一、二塁、2回無死一塁、3回無死一塁。阪神・青柳は立ち上がりから3度続いた窮地をいずれも併殺でしのぎ、リズムをつかんだ。

　「僕のスタイルから言えば、普通通り投げていけばそうなるかなと。結果として良い守備があったのでゲッツーが3つ続いた」
　初回は牧を直球で、2回は大和をツーシームで三ゴロ併殺。3回は代打・梶原をスライダーで二ゴロ併殺に仕留めた。2年連続最多勝に輝いた昨季までにようにゴロの山を築く本来の投球を取り戻しつつある。

　6回は佐藤輝の失策から2失点し、「あそこはピッチャーがカバーしないといけないところ」と反省。粘り強く投げ、6回3失点で7月11日のDeNA戦以来の白星を挙げた。今季の4勝は全てDeNAから。「こっちも試行錯誤している。その結果、しっかり勝ちにつながったというのはいいこと」と胸を張った。

　負けられない日だった。「今日、妻が誕生日だったので、意地でも勝ちたかった」。打席でも気を吐き、3―0の3回に貴重な4点目の適時打。自己最多を更新する今季4打点目を挙げた。ヒーローインタビューは近本に譲り「（妻と）ヒーローで会おうという話はしていたので、会えなくて悲しいなというのはありました」と照れ笑い。青柳らしさが戻ったのが、愛妻とチームへの最高の贈り物だった。　（大林　幹雄）