阪神・秋山 不完全燃焼の86球 序盤粘投も5回途中力尽く「(直球の)強さを出さないと、しんどいかな」

[ 2023年8月3日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1ー3中日 ( 2023年8月2日    バンテリンドーム )

<中・神>5回途中でKOとなり、マウンドで肩を落とす阪神・秋山(右から2人目)(撮影・椎名 航)
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 不完全燃焼の86球だった。開幕2戦目、4月1日のDeNA戦以来4カ月ぶりの先発となった阪神・秋山は、4回2/3を9安打3失点で今季初黒星。序盤から粘投を続けたが、最後は力尽きた。

 「粘るところは粘ったけど、ランナーをためて重い場面が多かったし、5回にやられてしまった」

 2回2死三塁で投手のメヒアに左翼越えの適時二塁打で先制点を許したものの、3、4回は走者を出しながら追加点は与えなかった。分岐点となったのは5回。3度目の先頭打者の出塁を許すと無死一塁から岡林に粘られた末に9球目の直球を捉えられて右翼線を破られる適時二塁打で勝ち越しを許した。その後、2死までこぎ着けたものの宇佐見にも右前へ運ばれて3点目を献上。5回を投げ切れずマウンドを降りた。

 「全体的に粘られて苦しかった。(直球の)強さを出さないと、しんどいかなと」

 背番号21の最大の武器である球速表示以上の球威と切れのある直球がこの夜は精彩を欠いた。テンポ良くアウトを量産することができずリズムもつかめなかった。体調不良で離脱した大竹の代役で巡ってきたチャンス。“一発快投”でローテーション生き残りをアピールしたかったが、結果で示すことはできなかった。

 きょう3日に出場選手登録を抹消されるが、「特例2023」の代替選手で登録されたため、大竹の状態次第では10日後よりも早く再昇格も可能。「勝ちに貢献できるようにと思っていましたけど…。諦めずに頑張りたい」と32歳は懸命に前を向いた。このまま終わるわけにはいかない。(遠藤 礼)

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