ヤクルト山野　852日ぶり1軍先発で7回無失点！初勝利の権利　“曲芸打ち”初安打もマーク

セ・リーグ   ヤクルト―巨人 （ 2023年8月1日    東京D ）

＜巨・ヤ＞5回、無失点に抑え内山（右）とタッチを交わす山野（撮影・光山　貴大）
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　ヤクルトの山野太一投手（24）が1日の巨人戦（東京ドーム）に先発。21年4月1日のDeNA戦（横浜）に先発して以来、852日ぶりの1軍マウンドで7回、83球を投げ、4安打無失点と好投し、プロ初勝利の権利を持って、救援陣にバトンを渡した。

　初回から140キロ前後のワンシーム、145キロ前後のフォーシームを使い分け、巨人打線を封じた。3回2死二塁のピンチを背負ったが、坂本をカウント2ボール2ストライクから143キロ内角直球で見逃し三振に仕留めた。

　6回2死一、二塁では、岡本和に対し、カウント2ボール1ストライクからの4球目の136キロカットボールで右邪飛に抑えた。

　山野は東北福祉大から20年ドラフト2位でヤクルトに入団。1年目の21年4月1日のDeNA戦に先発したが、1回1／3で5安打7失点。その後は上半身のコンディション不良で1軍登板はなく、昨季終了後に育成契約となっていた。今季2軍で結果を残して、7月14日に支配下に復帰していた。今季のイースタン・リーグでは11試合に登板し2勝2敗、防御率1.75だった。

　打撃でも、3回にワンバウンドになりそうな巨人・菅野の真ん中低めのカーブを中前に弾き返してプロ初安打もマーク。そんな投打での躍動に、打線が6回にようやく応える。1死一、三塁から長岡の二ゴロの間に三塁走者が生還し、待望の先制点を山野にプレゼントした。