ソフトB・有原 「火曜日の男」が流れ呼ぶ 8月反攻へ「チームのために1イニングでも頑張りたい」

[ 2023年8月1日 05:30 ]

ダッシュを繰り返す有原(撮影・岡田 丈靖)
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 パ・リーグ3位のソフトバンクは1日から西武と敵地で2連戦を行う。第1戦の先発は前回7月25日のオリックス戦で移籍後初完封を達成した有原航平投手(30)。ペナントの行方が決まる勝負の夏に、大事な週初めの先発を託された右腕にかかる期待は大きい。首位・オリックスとは7ゲーム差。8月反攻へ、有原が先発陣の先頭に立ってチームを引っ張る。

 有原がチームの命運を握る「7番勝負」に挑む。1日の西武戦を皮切りに、7戦連続で週初めの登板となることが濃厚。31日にペイペイドームで調整した右腕は「意気に感じる?もちろん。ずっとそう思って投げています」と話した。

 各球団ともに週初めの勝敗を重視し、エース級の投手をぶつけてくる。今日の登板で投げ合うのはパ・リーグ2位の防御率2・08を誇る高橋。ソフトバンク打線は今季3試合で防御率1・42と抑えられている。有原は自分の投球に集中する構えで「カード頭で大事なところに投げさせてもらっている。チームのために1イニングでも頑張りたいなっていう気持ちだけです」と話した。

 これまで7試合に登板し、4勝2敗、防御率1・92と抜群の安定感を示してきた。前回7月25日のオリックス戦では移籍後初の完封を果たし、チームの連敗を12で止めた。斉藤和投手コーチは「しっかり投げてくれている試合が多い。序盤にビッグイニングがあった試合でも、その後しっかり抑えてくれたりと修正能力も高い。7回ぐらいまで投げてくれるっていう面では凄く計算が立ちやすい」と信頼を寄せている。

 有原は日本ハム時代の2016年にも8週連続(4月26日~6月14日)で週初めの火曜日の登板を任された経験がある。今回は夏場の登板で過酷さが増すが、「暑いのは暑いんで。しっかり水分を取るくらいしかできないんで、気持ちで頑張ります」と強いメンタルで臨む。

 現在チームは3位で首位・オリックスとは7ゲーム差をつけられている。残り53試合となり、逆転Vには8月反攻が不可欠。「7番勝負」ではオリックス、2位・ロッテの上位カードが2度ずつある。有原は「試合数も少なくなってくるので、一試合一試合が大事になる。選手は一球一球を大切にすることしかできない。とにかく自分できることしっかりやる、それだけです」と話した。週初めに勢いをつけて次にバトンをつなげる決意だ。(森 寛一)

 《高橋礼、森、木村光もローテ視野》○…ソフトバンクの8月以降の先発ローテーションは、火曜を有原、水曜を石川、金曜を東浜、土曜を大関の4投手で固定して、木曜、日曜には和田、板東、スチュワートを柔軟に起用する方針。当然バックアップの先発投手も用意し、斉藤和コーチは「ここにいる先発陣の今後の調子とか結果次第で(変更はある)。高橋礼もそうだし、森もいるし、支配下になった木村光もいる。そのあたりの投手は僕らの中では常に頭にある」と話した。

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