落合博満氏 名球会辞退の裏にあったもう一つの要因? 「落合記念館を無償で譲り受けるとかって」

[ 2023年8月1日 17:15 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が1日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。現役時代に日本プロ野球名球会の入会を辞退したことについて言及した。

 落合氏は巨人時代の1995年4月15日の阪神戦(東京ドーム)の6回に阪神・久保康生投手から左中間へ本塁打を放って、通算2000安打を達成したが、同時に名球会への入会は辞退した。当時、落合氏は「任意の団体だから入る自由もあれば、辞退する自由もある。名球会を目指して野球をやってきたわけではない。ゴールはまだ先」とスポニチ本紙の取材に話していた。入会資格を満たしながら辞退した初のケースに、球界でも大きな波紋を広げた。

 辞退については当時からOBとの確執などを含めて色々な憶測も呼んだが、名球会が任意団体であったこと、現役選手として、オフはしっかりと休養にあてたかったこと、名球会に入らない名選手も多く存在しており「色分けする必要もない」と当時考えていたことなども明かした。決して、名球会の存在意義を否定した決断ではなく、あくまで自分の意思を貫いた。

 ただその流れの中で、当時語られていない事柄もあった。「オフとか何かにいろんなイベントとかやって、その当時は景気が良い時代でね。スポンサーもいっぱいついて、結構うるおっていたと思うよ。ウチの記念館(和歌山・太地町の落合博満野球記念館)に稲尾(和久)さんが訪ねてきて、“名球会に入ってくれ”っていうような説得にきたんだろうと思う。その時にアメリカの殿堂入りとか何かっていうのを題材に出して“この記念館を名球会が譲り受けたい”と。“そこを名球会の場所に使いたい”っていうようなことを言われてね」と意外な事実を明かした。

 「だからそれが稲尾さんが上の人から頼まれて来たのかそれは定かじゃないんだけどもね。その時点ではもう名球会には入らないっていうのはちゃんと意思表示してたから」と落合氏。スタッフから「(落合記念館は)落合さん個人のものじゃないですか。そこを名球会で使わせてほしいってことだったんですか?」と再度確認を求められると「そう」とうなずいた。

 「その敷地自体をね。“無償で譲り受ける”とかっていうようなことだったよ。それはちょっと意味合いが違うと思う。それが話の持っていき方でそういう風なことを言ったのかどうかは定かじゃないけどね」と話していた。

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