競泳と野球「二刀流」日大豊山・光永が甲子園へ!入場行進先導役抜てき「たいへん光栄」 チームは8強敗退

[ 2023年7月28日 16:23 ]

日大豊山・光永
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 第105回全国高校野球選手権の運営委員会が28日、大阪市内で行われた。8月6日に甲子園で開幕する同大会開会式の入場行進先導役を、日大豊山の光永翔音(しょうおん)さん(3年)が務めると発表した。

 大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手が投打二刀流で注目を集める中、光永さんは野球と競泳の二刀流で活躍。昨年の高校総体では400メートルフリーリレー、100メートルバタフライ、400メートルメドレーリレーで3冠を達成。野球では、今夏東東京大会で日大豊山の4番としてチームの8強進出に貢献した。競泳では100メートルバタフライでインターハイ出場を決めており、「高校生が秘める可能性の大きさを示し続ける光永さんに先導役を務めてもらうことにしました」と決定の理由を発表。

 光永さんは主催者を通じ、「このような機会をいただき、たいへん光栄に思っています。全員で甲子園に行きたかったが、その悔しい思いは後輩が晴らしてくれると信じています。自分自身は自分の限界を超えられるようにこれからも頑張ります」とコメントした。

 東東京大会準々決勝では東亜学園に敗退。2―2の8回2死から光永が三塁へ緩いゴロが転がし、1メートル91の長身が水泳の飛び込みのように一塁へダイブ。打ち付けた両膝を血に染め、この試合初安打をマーク。これが“最後のヒット”になった。

 「自分が一本打っていれば展開が違った。迷惑をかけて申し訳ない。チームメートと監督、コーチ、周りの方には感謝しかない」。2点差での敗戦。4番の仕事を果たせず涙があふれた。初回は1死一、三塁で遊ゴロ併殺打。5回2死二、三塁は遊ゴロと好機で凡退した。チームは同点の9回に3失点で力尽き、00年夏以来2度目の甲子園出場には届かなかった。

 既に競泳の関東大会男子100メートルバタフライではインターハイ(8月17~20日、北海道)の全国切符を得た。今後は競泳一本に絞り、28年のロサンゼルス五輪出場が目標。「何日かかるか分からないが水泳に向き合っていきたい」と涙ながらに語っていた。

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