トヨタ自動車・藤原監督の“カイゼン” 失敗を責めず信頼し、選手の自主性を促した

[ 2023年7月26日 05:10 ]

第94回都市対抗野球最終日決勝   トヨタ自動車4―2ヤマハ ( 2023年7月25日    東京D )

<トヨタ自動車・ヤマハ>優勝を決め藤原監督を胴上げするトヨタ自動車ナイン(撮影・西川祐介)
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 トヨタ自動車の藤原航平監督は自立した選手が元気に動き回る姿がうれしかった。就任1年目の19年都市対抗は準優勝だったが、20、21年は初戦敗退した。転機は21年。NTT東日本に完敗後、都内まで出向き相手の飯塚智広監督(当時)に教えを仰いだ。

 「どうやったら試合でも生き生き動けるんですか?」。答えは自主性だった。監督は何を目指し、どうチームづくりをすべきかの方向性を示すだけ。あとは選手自らが考えて練習し、試合でも状況に応じたプレーができるように促した。

 「自分たちの意思でプレーを選択して、相手を攻略するチームを掲げ取り組んできた」

 盗塁は全員が自分の意思でスタートを切るグリーンライト。失敗でも「ナイスアタック」と責めることはない。決して準備を怠ることのない選手への、揺るがぬ信頼があった。

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