波乱含みの戦国大阪―超新星の本格派右腕擁する大商大高が不気味

[ 2023年7月22日 17:51 ]

第105回全国高校野球選手権大阪大会3回戦   大商大高9―5高石 ( 2023年7月22日    南港中央 )

<高石・大商大高>5回、力投する大商大高・板倉(撮影・須田 麻祐子)
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 大商大高が高石を破り、4回戦進出を決めた。初回に4点を先制される劣勢を一丸ではね返した。

 4点を追う3回は敵失3つに足を絡め、2本の安打で同点に追いつくと、4回は相手投手の暴投で勝ち越し。さらに1点を加えた。8回2死満塁から3番・高岡が走者一掃の左中間二塁打を放ち、一気に突き放した。

 今夏初登板に燃えたのがエースの板倉大輔投手(3年)だ。1点差に詰め寄られた4回2死満塁から3番手で登板。6番・広瀬を外角低めの直球で空振り三振に封じた。

 最速144キロを誇る直球は威力抜群だ。下級生の左腕が招いたピンチをあっさり乗り切ったエース右腕は「強気でいくしかなかった。まっすぐで押せる感じがしていました」と汗をぬぐった。

 この日の3回戦で金光大阪が大阪に2―3で惜敗。春の大阪大会王者が早くも姿を消した。大阪桐蔭、履正社など実力校がまだ残っているとはいえ、大阪大会も波乱含みの1日となった。“不気味”なのは、本格派右腕の板倉擁する大商大高か。春の大阪大会4回戦では履正社を破っている。19年春の大阪大会を制した実力校もダークホースの1校だろう。

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