滝川二・坂井 今夏初先発完投で8強導く 交代打診も「まだまだ行けます」8球団スカウト前に130球熱投

[ 2023年7月22日 05:00 ]

第105回全国高校野球選手権兵庫大会5回戦   滝川二6―4神戸弘陵 ( 2023年7月21日    ウインク姫路 )

<神戸弘陵・滝川二>滝川二の先発・坂井は9回4失点の力投を見せ、完投勝利を挙げる(撮影・後藤 大輝)
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 エースの意地に懸けて、最後までマウンドを守った。滝川二の今秋ドラフト上位候補右腕・坂井陽翔(3年)が今大会初先発。10安打を浴びたが、4失点完投でチームを8強に導いた。

 「きれいなマウンドで投げられてうれしかった。先発した時はいつも最後まで投げるつもりでいます」

 序盤は球のキレ、質ともに抜群。5回に連打などで招いた1死二、三塁では自己最速にあと1キロに迫る148キロをマークするなど要所でギアを上げた。7、8回の後には服部大輔監督から交代を打診されるも「まだまだ行けます」と続投を熱望。130球を投げきった。

 神戸弘陵の最速152キロ右腕・村上泰斗(2年)との投げ合いは注目を集め、広島、DeNAなどプロ8球団が視察。5回終了後、取材に応じた日本ハムの稲葉篤紀GMは「球の質がいいですし、変化球もバランスよく投げている」と評価した。

 2年春、帽子のつばに「極 エース」と書いた。「夏に勝ってこそ本物」と坂井。エース道を極めた先に、自身初の甲子園が待っている。(石丸 泰士)

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