【阪神・岡田監督語録】「森下はライトやろ。ちゃんとレフトはおるんやから」「細川っていうのはエエな」

[ 2023年7月22日 06:30 ]

右翼の守備練習する阪神・森下(撮影・岸 良祐)
Photo By スポニチ

 阪神の岡田監督が21日、広島市内で取材対応をした。22日のヤクルト戦(神宮)から始まる後半戦へ意気込みを語った。

 ―近本が20日シート打撃をした。平田ヘッドから報告は?
「もろたよ」

 ―どんな報告?
 「いやどんなて(笑)そら、結果だけやん。ヒット2本打ってとか」

 ―試合に出られる認識か?
 「行かせるつもりでおるから。最初から」

 ―近本がいない間に森下や前川もアピールした。外野はノイジー含めていい意味の競争か、それとも相性も考慮した起用?
 「まあ、相性とかになってくるわな。こんだけ試合を消化しているからな。競争なんか、別にせんでええよ。チームの戦力やから。もう今から競争って言うてもしゃあない」

 ―近本が戻って来て本来の打線の形になる。
 「いやいや本来の打線って、まあ、元々がそうやからのう。それは普通やんか。まあ、当然そら1番やし」

 ―森下は投手の左右関係ない立場まで来た?
 「いや、右左っていうか…。まあ、ちょっと前川もな、インコースばっかり攻められて、あまりな。それはわかるやん、オールスター前でもな、ちょっとな。だから、あれや、島田を使った時もあったしな。だから、攻められ方が、あまりええ内容じゃなかったからな、前川も、最後の方な。インコースな、ストレート系で。インコース厳しいの攻められて、ちょっとやっぱりな、内容的に悪かったやん」

 ―そういう部分でも相手先発との相性を見ながらの起用になる?
 「いやいや、これだけ打席が増えてきたらな。明日でも、小川とかやっぱり当たってるし」

 ―森下は開幕から起用していろいろ苦しんだが、壁は超えたか?
 「壁っていうか、慣れやろな。最初はちょっと手探りの部分で、攻められた部分はあったけど、ここが弱いと思ったら、そこを徹底的に突いてくるというかな。打席が増えてくるとな、ある程度攻められ方がわかってきて。それで、そのボールにどう対応できるかやな。そこでまた頭打ちになって、ファームとかいったけど、また上がってきて、今度、そこを対応していったら、また一回り上のランク行くということやろな」

 ―近本が戻ってきたことで森下は両翼に就くこともあるか。
 「いやいやライトやろ。別にそんなん。別に。レフトを守るようじゃ困るやんか。そういうことや。ちゃんとレフトの人はおるんやから。(森下が左翼へ行く状況になったら)またおまえ、試行錯誤せなあかんやんか」

 ―木浪の状態が上がってきた。彼が出て近本が返すパターンが良いときにはあった。
 「まあ、それは状態が上がったかどうかわからへんよ。そんなの。木浪は。普通やけどな今はな。別に。まあ、開幕じゃないけどな、新たなスタートやから、そういう意味では、今年開幕からやっていこうとしていたことをまたそれが良い形ではまればいいよな。それは」

 ―前半戦最後に坂本を使った。捕手はどうなっていくか。
 「いやいや、梅野やん。そんなん何を」

 ―広島が上がってきている。カープの強さはどういうところにあるか。
 「いやいや、ピッチャーが良くなったよな。この間も高津とかみんなで話をしてたけど、ピッチャーのボールが速くなったよな、後ろのな、ブルペン陣のな。それは非常に目立つよな」

 ―打ちあぐねた試合が多い?
 「後ろのピッチャーに抑えられている方が多いよな」

 ―DeNAに一目置いていたが、広島も警戒する相手か。
 「どうなんやろ。ちょっと広島はあんまり試合をやってなかったからな、空いとるからな。どんなんかなあというのはあるよな」

 ―前半戦は3連投が最長だった。後半戦はそういう制限をなくす?
 「いや別にそんなん決めてないよ、まあ10連投はさせへんけど。まあ枚数はおるからな。別にそこまで何連投までというこだわりはないんやけど、しかし、これは勝っていくと当然な、勝ちゲームをわざわざ違うピッチャーで崩すこともないしな。後ろの勝ちパターンのピッチャーが連投になるっていうことは、勝ってるっていうことやで、しかし」

 ―岩貞、岩崎の並びは固めたいか。
 「まあ後ろはもう岩崎やろな」

 ー先発も中5日は前半戦はなかった。
 「全然そんなん考えてないよ、そんなん」

 ―西勇も出番を待ってる。
 「すぐ投げよるよ。3つ目かなあ」

 ―巨人戦の3つ目?
 「いや、2軍や」

 ―これからは投げ抹消を使って休ませたりも。
 「そらもう調子のええもんからいかなあかんからな。まあ、今なんかしかし、ファームで1番ええのは、桐敷ちゃうか。あまり待たせて、待たせてっていうのもアレやから、ちょっとはもうなあ。桐敷なんか良かったら別に第2先発的に中に入れてもええかなあとは思ってるけどなあ。これまあ、(後半戦開始の)ヨーイドンの話ではないけどな。ブルペン陣の調子の具合を見て、あまりにも待たしてもったいないもんなあ。調子ええのになあ。そやろ?使いたいけど、先発がもし良かったら順番待ちいうのもなあ。だから、良かったらやっぱり中に入れて、もしも、先発ピッチャーが早いイニングで調子が悪い時でも、いける体勢はつくれるからなあ。こないだのフレッシュ球宴か、あれでも良かったもんなあ」

 ―真っ直ぐのスピードも出てた。
 「いやいやもう、真っ直ぐは速くなってるよ。元々はおまえ、先発で勝ったピッチャーやからな、その辺は、やっぱりいいピッチャーというか、調子ええのを当然1軍に置いとかんとな」

 ―第2先発でよければ、当然先発にも?
 「うん。だから、次、もう1回くらいファームで投げるからな。まあ、その辺で、ちょっとそれも考えとったんやけどなあ。だけど、まあ、次(25日から)の甲子園6連戦か。その後は遠征に出るからな。そこでちょっと(ブルペン陣の数を)分厚くしてもいいしな。ちょっと変えるかもわからんな。7月の(神宮)2試合と、(計)8試合で(ブルペン陣を)ある程度固めて遠征に出るような形になるかもわからんな。その辺はちょっとまだ流動的やけどな」

 ―来週25日からの甲子園6連戦は重視している?
 「そうやな。この甲子園6連戦はある程度、後半戦に向けてな。打つ方は別にして、ピッチャーの方はな、ある程度、固めていく一番の時期になるんちゃうかな」

 ―亡くなった横田慎太郎さんは評論家時代であまり接点はないかもしれないが?
 「オレはほとんど話したことないからな。若いっていうどころじゃないやろ。28歳で。今日もだいぶテレビで横田特集をやってたなあ」

 ―球宴ではケージの裏で(DeNA)佐野の打撃練習を見ていた。
 「おお、DeNAのやつらのバッティングをよく見とったわ」

 ―印象に残った打者は?
 「(中日の)細川っていうのは、やっぱりエエな、あれな。思った以上にな。ええ力しとるな、やっぱりな」

 ―大竹しかり、現役ドラフトの成功が多い。
 「しかしおまえ、まっすぐで勝負してみんな点取られて。大竹にしろ、岩崎も、村上も(笑い)。ここぞとばっかりにまっすぐで(笑い)。調子に乗りよって(笑い)。そういうタイプやないのに。自分のスタイルを貫いたらええのに。試したかったんやろなあ」

 ―DeNAの打者を見たのは今後のためにも?
 「そんな今後とかじゃなくて、どういうバッティングしとるんかなって、見る機会ないからなあ」

 ―ベンチや選手の雰囲気は?
 「今の選手の方が仲ええよな、他のチームと。俺らあんま話せんかったからなあ、現役の時は」

 ―オールスターでもぎずぎすしていた?
 「そや。しとったけどなあ、昔はな。乱闘も多かったからやろ?今は乱闘ないからな」

 ―代表などで親交がある。
 「おお、みんなで日の丸とかつけて一緒にやるからやろ」
 ―バウアーは球種を打者に伝えて投げていた。

 「記念写真もいっぱい撮ってな。しかし、教えても抑えられると思ったんやろなあ。そら、あのクラスは教えたら、そら打つわ。しょうもない選手やったらのお。オールスターに出てくるような選手やったら、教えたら打つやろ、そら」

 ―球種を分かってるからこそ打てないことはあるか?
 「違うボール投げたら絶対打てへんやろ(笑い)」

 ―打者には力むという声も。
 「おお、狙うもんなあ。みんなホームランばっかり狙うからな」

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年7月22日のニュース