【球宴】日本ハム・万波 史上18人目の快挙!初出場初打席弾 敢闘賞で賞金100万円も使い道は秘密

[ 2023年7月20日 06:00 ]

マイナビオールスターゲーム2023第1戦   全パ8ー1全セ ( 2023年7月19日    バンテリンD )

<全セ・全パ>7回、ソロを放つ万波(撮影・尾崎 有希)
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 誰もが緊張するであろう球宴の初打席。途中出場した全パ・万波の心は躍り、“欲”にまみれていた。「全球、本塁打を狙ってました」。念じた思いがバットに乗り移り、球宴1号を現実にした。

 「シーズンを振り返っても思い返せないぐらい良い打席だった。今年に入って一番良いんじゃないかな」

 6回守備から出場し、迎えた7回1死で清水と対戦。1球の見逃しを挟み、変化球を3球ファウルにすると苦笑いした。それは直球に一点張りしていたから。そして5球目の外角直球を強振し、右翼ポール上部直撃のソロを放った。球宴初出場が決定してから「本塁打で派手な活躍をしたい」と語っていた23歳の“有言実行弾”だ。昨年の第1戦では日本ハムの同僚である清宮がMVPを獲得しており、2年連続でハム勢が躍動。「すっごい、うれしかった。映像を見返したら見たことがないぐらいの笑顔だった」と声を弾ませた。

 バンテリンドームでの一発は、サポートメンバーとして参加した侍ジャパンの3月4日の壮行試合で“侍1号”となる2ランを放って以来。その試合前には日本ハムのOBでもあるエンゼルス・大谷のフリー打撃を「敬意を払って」正座で見学した。柵越えを連発する姿に「僕が知っている打撃練習の尺度の2、3段階、上を行っていた」と口をあんぐり。尊敬する先輩から受けた刺激も、この日の一発につながった。

 17年の第2戦の全セ・小林以来、史上18人目の球宴初打席初本塁打で敢闘選手賞を獲得し、賞金100万円もゲット。使い道については「言ったらいやらしくなるので言いたくないです」と秘密にしたが、頬は緩みっ放しだ。20日の第2戦前には、本塁打競争にも出場予定。「過酷そうだなと思ったんですけど…。とにかく頑張ります」と万波。次に見据えるのは、ダービーでの栄冠だ。(田中 健人)

 ≪17年第2戦の巨人・小林以来≫万波(日)が初打席で一発。球宴の初打席初本塁打は、17年第2戦の小林(巨)以来史上18人目。日本ハムでは78年第1戦のミッチェル、96年第1戦のブリトー、12年第1戦の陽岱鋼に次ぎ4人目で、球団別では西武に並ぶ最多人数になった。

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