オリオールズとアスレチックスの藤浪トレードの勝者はオリオールズ「価値あるギャンブル」

[ 2023年7月20日 11:34 ]

アスレチックス・藤浪晋太郎(AP)
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 米スポーツ専門サイト「ファンサイデッド」が19日(日本時間20日)、藤浪晋太郎のアスレチックスからオリオールズへのトレードについて、オリオールズにとって価値あるギャンブルと「Aマイナス」の評価、一方アスレチックスにとっては不可解なパズルを続けていると「Cマイナス」の評価を与えた。

 藤浪は今季ここまで5勝8敗、防御率8・57。しかしオリオールズは昨季ツインズで10試合に投げ防御率9・22だったイエニエル・カノを獲得、今季は見違える活躍で、39試合に登板、防御率1・61でオールスターにも選ばれた。

 藤浪は6月5日以降は防御率2・45と安定し、打たれた47個の打球のうち、バレル打球は1つだけ。オリオールズは7回のリリーバーを必要としているが、カノのように藤浪が大化けするかもしれない。

 交換要員に差し出したのは左腕のオースティン・ルーカス(26)。今季2Aと3Aで21試合にリリーフ登板。1勝1セーブ、防御率2・03の堅実な成績だが、オリオールズの若手有望株ランキングでトップ30にも入っていない。価値あるギャンブルと評価した。

 一方でアスレチックスにとっては、藤浪のような潜在力の高い投手を早く諦めすぎたと批判する。100マイルの直球を投げ、しかもブルペンにコンバートされてからは着々と成績を上げてきている。

 今の藤浪なら、オフにそんなに高くない値段で再契約できるし、複数年契約も結べたかもしれない。なのに球団のランキングでトップ30にも入らない他球団の26歳と交換してしまった。才能ある藤浪を早く諦めすぎ。アスレチックスらしく、不可解なパズルを続けているとしている。

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