DeNA・バウアー 熱投111球8K2失点も広島戦“リベンジ”ならず 味方の守備に喜怒哀楽あらわ

[ 2023年7月17日 19:31 ]

セ・リーグ   DeNA1―2広島 ( 2023年7月17日    横浜 )

<D・広>2回、上本を見逃し三振に仕留め吠えるバウアー(撮影・島崎 忠彦)
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 DeNAのトレバー・バウアー投手(32)が17日の広島戦(横浜)に中4日で先発。111球を投げ、7回7安打2失点で3敗目を喫した。チームは3連敗で前半戦を終えた。

 バウアーは「マイナビオールスターゲーム2023」のプラスワン投票で史上最多の36万9446票で選ばれた。20年のサイ・ヤング賞右腕は、来日1年目で強く出場を希望していた舞台で横手投げやスローカーブなどサプライズを予告。「皆さんに感謝。僕を見たいという方が多かったということ。どんな形であれ、必ずファンを楽しませようと思う」と誓っていた右腕が、球宴前最後の登板で熱投を見せた。

 初回、プレーボール直後の初球を上本にレフトへの二塁打を許し、いきなりピンチを迎えた。続く野間はナックルカーブで見逃し三振。レッズ時代の元同僚・秋山には四球を与えるも、松山を三球三振に抑えた。続く坂倉には初球に死球を与え二死満塁のピンチとなったが、田中を一ゴロに仕留め無失点で切り抜けた。

 佐野の適時打で1点の援護を受けた直後の2回、小園に初球を捉えられライトへの二塁打で、初回に続くピンチ。大盛を二ゴロ、床田をナックルカーブで空振りに仕留めた。初回に二塁打を許した上本にはナックルカーブで見逃し三振に抑え、この試合初めてほえた。

 3回、野間をチェンジアップで空振り三振、秋山、松山を中飛に仕留め、この日初めて三者凡退に抑えた。4回は、二死から小園にヒットを許すも、大盛をナックルカーブで空振り三振に仕留めて再びほえた。

 5回は投手の床田に痛烈なヒット、上本にはこの試合2本目の二塁打を浴びた。無死2、3塁から野間の二ゴロの間に走者が還り1点を失った。続く秋山の遊ゴロで3塁走者がホームに突っ込んできたが、遊撃の大和がホームへ正確な送球でタッチアウト。バウアーが大和の方を向き感謝のガッツポーズで応えた。

 6回、一死から田中に4球連続ボールで四球となった際には厳しい表情を見せたが、ナックルカーブで空振り三振に仕留め立て直した。7回は再び床田にセンターへのヒットを浴びた。中堅の桑原が打球を、まさかのファンブル。その間に床田が二塁へと進んだ。バウアーは悔しそうに両膝に手をついた。その後、秋山にライトへの適時打を許し、2点目を献上。またしても悔しい表情を見せた。

 5月16日の広島戦では、屈辱の2回7失点KOとなったバウアー。この日はナックルカーブがさえ、8奪三振の力投も広島戦“リベンジ”とはならなかった。

 バウアーの投球にネット上では「バウアーさん変化球キレキレすぎる。ナックルカーブがえげつい」「追い込まれたら変化球打てそうにないな」「ずるずるいかないのがバウアーのすごい所」「バウアーの守備に感謝してるのいいよね」と称賛の声が相次いだが、「バウアー報われんなぁ」「センターもエラーするし、バウアーが可哀そうだわ」「バウアーの足を引っ張るな」とバウアーを思いやる声も溢れた。

 試合後、三浦監督はバウアーについて「よく粘ったと思います。ランナー出しましたけど、粘りの投球だった」とねぎらった。

 ▼佐野(初回先制左前打)ツーシームを逆らわず素直に打ち返すことができました。先制することができよかったです。次の打席も頑張ります!

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