【大谷と一問一答】途中降板「主には爪」微妙な感覚の狂い「感じる。指先は繊細」 ガックリは自らに対して

[ 2023年7月15日 14:36 ]

ア・リーグ   エンゼルス5ー7アストロズ ( 2023年7月14日    アナハイム )

試合後の囲み取材に応じる大谷(撮影・柳原 直之)
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 エンゼルス・大谷翔平投手(29)が14日(日本時間15日)の本拠地アストロズ戦に「2番・投手兼DH」で先発出場。打っては5打数2安打をマーク、投げては6回途中5失点で降板し5敗目を喫した。チームは5-7で敗れ、球宴を挟んで6連敗。今季初の借金「2」となった。

 前回登板の4日のパドレス戦では右手中指の割れた爪とマメの影響で途中降板。11日の球宴では打者に専念したことで、中9日という万全の状態で8勝目を目指していたが、この日も途中降板となり、悔しさをにじませていた。

 大谷との一問一答は以下の通り。

 ――試合が進むにつれて、指の影響は
 「全体的に思い通りには…ここ最近はずっとそんな感じなので」

 ――なかなか指が完治しないが、次回登板への影響しそうか
 「いつ投げるか話してないので、まずは明日の状態次第かなと。確認してって感じだと思います」

 ――このチームにとって大事な2週間。勝てる自信はどのくらいあるか?
 「オフェンスはヒットも出てましたし、もう1本っていうところだったじゃないかなと。最少失点で試合を運べていたら、勝てるチャンスは今日もあったんじゃないか思うので、やるべきことをしっかり。自分自身もそうですけど、やりたいと思います」

 ――現在の指の状況は
 「さっきも言った通り、明日確認してという感じです」

 ――フラストレーションがたまっている?
 「そうですね…それはみんなあると思うし。負けが込んでくると人間誰しもそういう感情は出るんじゃないかと思います」

 ――指はマメと爪、前回と同じような感じ?
 「主には爪ですね。マメはそこまでですかね…いつも通りというか」

 ――降板時、不満そうな表情を浮かべていたが
 「不満というか、自分自身が思い通りではなかった。あそこも抑えて、球数もその回投げ終われるかわからなかったですけど、先頭をしっかり切ってっていうところで」

 ――5回、味方の失策でがっくりしたのは自分に対してか?
 「そうですね。まずバットに当てさせないっていうことが一番なので。効率よくアウトをとるための手段なので、インフィールドに打球が転がればああいうことになってしまう。誰しもエラーしたくてしてるわけでもないですし、やれることをしっかり、まずは一人一人がやっていくということです」

 ――スイーパーなど微妙な制球の狂いに影響は感じているか?
 「感じますね。指先はそれだけ繊細ですし、そこまでのプロセスが良くても、最後のひっかかりで台無しになってしまうっていうのがピッチャーだと思うので。その中でも勝たなければいけないというのは、シーズンまわってればもちろんそういうこともあるので、これも経験だと思いますけどね…」

 ――動作は良くても最後のところで?
 「良い球もあれば、補うためにかばって投げる時もある。それは球種によっても違いますし」

 ――トラウト選手ら故障者が多い中で、どうチームを導きたいが
 「まずは自分がやれることをやるしかない。明日からはDHだと思いますけど、やれることと言ったら、打席でフォアボール選ぶ、ヒット打つ、ホームラン打つっていうことだと思うので。やれることを準備からやれれば、勝ちに少しでもつながるかと思います」

 ――今季爪の影響もあると思うが、四死球が昨年を上回った。失点につながってしまっていることについて
 「フォアボールはえてしてそういうもの。打たれるものは打たれる。どうしてもリズムが悪くなってしまう傾向にあると思う。三振もとれて、フォアボールが少ないっていうのが投手の理想だと思う。誰しもそうだと思うし、求めてると思う。良い投球のプロセスが動作からできてれば、おのずと三振もとれてフォアボール少ないという形に近づいていくんではないかと思う」

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