部員10人の高島が8得点で夏2勝目 実戦練習は“透明ランナー”使用

[ 2023年7月15日 20:01 ]

第105回全国高校野球選手権滋賀大会 1回戦   高島8―7彦根工業 ( 2023年7月15日    HPLベースボールパーク )

9回完投した藤原大樹(だいじゅ=3年・写真左)とリードした主将・東村慈政(しげまさ=3年・写真右)
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 高島が9回1点差まで迫られるも、彦根工業を振り切り、8―7で下した。

 部員は10人。だが、一人も欠けることなく最後まで戦い抜き、勝利を収めた。完投した藤原大樹(だいじゅ=3年)は135球を投げ、7失点。それでも8―7の9回2死一、三塁で最後の打者を右飛に打ち取り、同点の一打だけは許さなかった。

 「仲間が8点取ってくれたおかげ。初戦も完投して、体はしんどかったけど、気持ちに余裕があった」

 グラウンドを全面使えるのは、週に2日だけ。実戦形式は“透明ランナー″を使って行う。試合感を養うのが難しい環境でも主将・東村慈政(しげまさ=3年)は「10人だからこそ、ノックの本数も多く受けられるし、本音も言い合える。逆にこの環境は幸せ」と笑った。

 夏3回戦進出は決勝まで進んだ16年以来。次戦は21日、その16年夏決勝で0―3と敗れた近江と再戦する。主将は「今まで以上に粘って、粘って。相手より1点上回ることだけを考えて戦う」と力強かった。

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