日本ハム・新庄監督 開幕4番託した野村の2軍降格を決断 左すね負傷から復帰の今川昇格へ

[ 2023年7月14日 00:00 ]

パ・リーグ   日本ハム2―3楽天 ( 2023年7月14日    エスコン )

<日・楽>7回、補ゴロの野村(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハム・新庄剛志監督(51)が13日、開幕4番に抜てきした野村佑希内野手(23)を2軍で再調整させることを決断した。今季から背番号5に変更し、大きな期待を寄せたスラッガーだが、直近10試合で打率・172と低迷。今季ワーストの7連敗と苦しむチーム状況を変えるべく、左すね骨挫傷で離脱していた今川優馬外野手(26)を昇格させて、打線のテコ入れを図る。

 不振を極める主砲に、新庄監督がついに苦渋の決断を下した。4日のソフトバンク戦以来7試合ぶりの4番に抜てきしたが、野村は4打数無安打と沈黙。指揮官は「自分を見つめ直させるためにも、ちょっと向こう(2軍)にね。打席を経験させようかなとは思っています」と15日から北海道遠征を行う2軍に合流させ、イースタン・リーグ巨人戦(釧路)から再調整させる方針だ。

 今春キャンプでは実戦全13試合で野村を4番でフル出場させるなど、指揮官は「野村君だけは、ずっと使っているでしょう。今から慣れさせて、全部出てもらいたいという気持ちがある」と、大きな期待を寄せた。オープン戦は打率・154と低迷も「替えない」と、開幕4番を託して心中する覚悟もあった。

 しかし、開幕以降は万波の台頭もあって4番を外れる試合も多く、6月は月間打率・230と下降線をたどった。この日は指揮官が「キャンプ中に、開幕から4番でいくと伝えていたので、ここでちょっと男を見せてほしい」と奮起を促したが、初回1死二、三塁で二ゴロを放ち、1打点を稼いだのが唯一の見せ場だった。

 6試合連続で1点差を落とし、チームは今季ワーストの7連敗。借金は今季最多の「12」と膨れ上がった。打線のテコ入れとして、左すね骨挫傷から復帰後2軍で5試合に出場し、打率・438、4打点、1本塁打と状態を上げてきた今川が1軍昇格することも分かった。あす15日の西武戦(ベルーナドーム)から合流させる予定で、チームのカンフル剤として期待がかかる。

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