松坂大輔氏 初の生球宴 エンゼルス・大谷の姿に「本当に全米で愛されているプレーヤーなんだな」

[ 2023年7月13日 02:30 ]

オールスター・ゲーム   ア・リーグ2ー3ナ・リーグ ( 2023年7月11日    シアトル )

イチロー氏の球宴ユニホームを着た松坂大輔氏
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 スポニチ本紙評論家の松坂大輔氏(42)が球宴が行われた米シアトルを訪れ、テレビ朝日系列の生中継で現地解説を務めた。大リーグの球宴の舞台に足を運ぶのは選手時代を含めて初めて。シアトルの町全体を挙げての盛り上がりに感銘を受け、その中で圧倒的な存在感を示したエンゼルス・大谷の姿に改めて「全米で愛されているプレーヤー」と強く感じた。

 真夏の祭典。大リーグの球宴を見るのは、現役時代を通じて初めてでした。シアトルはお祭りを祝うかのような快晴。試合前日も名所のパイクプレイス・マーケットなどを取材しましたが、「オールスターウイーク」で町全体が盛り上がっているのを肌で感じましたね。ファンは選手を乗せるのが非常に上手。試合を通じてスタンドはずっと盛り上がりっぱなしでした。

 試合前にはレッドカーペットにも行きました。演出の仕方など、これだけで一つのショーとして成り立っている。トップバッターが大谷選手。ずっと大リーグでプレーしているような雰囲気、風格があって、堂々と落ち着いていました。声援とファンの笑顔。本当に全米で愛されているプレーヤーなんだな、と改めて思いました。

 期待していた本塁打は出ませんでした。自分だったら大谷選手には直球で力勝負でいきたいと思ってしまいますが、相手投手は変化球も交えて明らかに抑えにきていましたね。2打席目は本塁打を狙いたい中で、ボール球をきっちり見極めて四球。打撃フォームを崩す可能性もある。強引にいかないあたりはさすがでした。

 自分もその場にいましたが、大谷選手は前日のメディア取材も凄かったです。世界のトップ選手が集まるメジャーリーグの世界で、その存在感は際立っていました。もう一人、日本人選手で出場した千賀選手には試合中にインタビューをさせてもらいました。本人も「楽しめた」と言っていましたが、素晴らしい経験をしたのではないでしょうか。自分からは「ポストシーズンも取材させてください」と伝えました。大谷選手ともども、プレーオフに進出できるよう応援しています。

 自分も初めての球宴の雰囲気を楽しませてもらいました。実はレッドソックス時代の07、08年、球宴出場の打診に対して遠慮して「出なくても大丈夫です」と言ってしまったんです。また出場する機会はあるだろうと思っていたのですが、やはり一度は出てみたかったですね。今回、ショップではイチローさんの球宴ユニホームを購入しました。オンラインでは手に入らないそうです。現場ならではのうれしい「お土産」になりました。

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