巨人・浅野翔吾 デビュー戦は2打席連続三振&守備で転倒 お立ち台の菅野にいじられる

[ 2023年7月8日 21:13 ]

セ・リーグ   巨人―DeNA ( 2023年7月8日    東京D )

<巨・D>ほろ苦デビューの浅野(中央)はナインと勝利を喜び合う (撮影・西川祐介)
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 巨人のドラフト1位ルーキー、浅野翔吾外野手(18=高松商)が8日のDeNA戦(東京D)で待望の1軍デビュー。注目のデビュー戦は2打席連続三振&守備では足を滑らせ転倒と、1軍の実力を見せつけられる結果となった。

 待望の瞬間が訪れたのは6―0で迎えた6回だった。先頭打者として打席が回ってきた2番・梶谷の代打として登場。注目のプロ初打席は相手2番手左腕・田中健の5球目、142キロ外角直球を空振り三振だった。それでも気持ちのいいスイングに東京ドームのスタンドからは大きな拍手が降り注いだ。巨人の高卒野手が1年目でデビューするのは2021年9月29日中日戦(バンテリンD)の秋広優人以来2年ぶりだった。

 そして、6―0で迎えた8回には1死から丸が安打で出塁。回ってこないかもしれなかった第2打席が2死一塁という場面で回ってきた。だが、今度は前の回からイニングまたぎとなった相手3番手左腕・石川の143キロ高め直球に空振り三振。デビュー戦は2打席連続三振という結果に終わった。

 また、7回から就いた右翼の守備では1死から宮崎の右中間へ飛んだ打球に対し、足を滑らせて転倒。1軍初の守備機会で派手に転んで右中間二塁打となり、悔しそうな表情を浮かべた。この回を菅野が無失点で切り抜けると、すぐさまベンチに戻った菅野のもとへ行き、深々と頭を下げて謝罪。これには菅野も笑みを浮かべて頭をポカリとする余裕を見せていた。

 試合後、お立ち台に上がった菅野は野手の援護について「本当によく打ってくれましたけど、浅野が守ってくれませんでした」と笑顔でちゃめっ気たっぷりに後輩いじり。スタンドを大いに沸かせ、さらに「本当に18歳とは思えないような立ち振る舞いというか、本当に堂々としているので。彼が凄い選手になった時に、あの時マウンドに立っていたのが自分だと自慢できるように頑張ってほしいなと思います」とエールを送っていた。

 ◇浅野 翔吾(あさの・しょうご) 2004年(平16)11月24日生まれ、香川県出身の18歳。高松商では2度甲子園に出場し、3年生だった昨夏は初戦の佐久長聖戦で2打席連続本塁打を含む3安打4打点。準々決勝の近江戦でも大会3号となる2ランを含む3安打を放ったが惜敗。22年ドラフトでは巨人、阪神から1位指名を受け、抽選の末に巨人が交渉権を獲得した。高校通算68本塁打。1メートル71、86キロ。右投げ右打ち。血液型A。

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