群馬高専、開幕戦制して夏5年ぶり勝利 4番・生田が決勝二塁打 夢を追い今春、前橋商から転校

[ 2023年7月8日 14:03 ]

第105回全国高校野球選手権群馬大会1回戦   群馬高専8―6渋川工 ( 2023年7月8日 )

<群馬高専・渋川工>7回、勝ち越し二塁打を放った群馬高専の生田(撮影・村井 樹)
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 群馬高専が開幕戦を逆転勝ちで制し、18年以来、5年ぶりの夏1勝。決勝の3点二塁打を放った「4番・一塁」の生田凌健内野手(1年)は「あそこで打たないとチームが負けてしまうと思ったので、打てて良かった」と笑みを浮かべた。

 1メートル80、90キロとチームの中でもひときわ目立つ生田。実は夢を追って受験をし直し、今春から同校へ通い出した。

 「最初は野球への思いが強かった」と、中学卒業後は甲子園を目指し、春夏通算8度の甲子園出場を誇る前橋商へ入学。だが、幼い頃から抱いていた鉄道関係の仕事へ就くという夢も諦めきれず、昨年10月に退学。再び受験勉強をし直して今春から1年生として群馬高専へ通い始めた。

 この日は田口逹人監督も「絶大な信頼を寄せている」と語った通り、同点の7回2死満塁から見事に走者一掃の中越え二塁打を放ち、チームを勝利へ導いた。次戦に向けては「次からはもっと力まずに、またチャンスで一本出したい」とさらなる活躍を誓った。(村井 樹)

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