大谷の途中交代を指揮官説明「痛みは把握」も代打は「指の問題ではなく、その時の状況」

[ 2023年7月5日 13:04 ]

インターリーグ   エンゼルス5―8パドレス ( 2023年7月4日    サンディエゴ )

フィル・ネビン監督
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が4日(日本時間5日)、敵地サンディエゴでのパドレス戦に「3番・投手兼DH」の二刀流で今季17度目の先発登板をしたが、連続アーチを浴びるなど6回途中7安打5失点で降板。前回の登板で割れた右手中指の爪が完治しておらず、マメができたため降板した。エ軍は5―8で敗れて連敗を喫し、貯金はついに「2」まで減少した。

 試合後、フィル・ネビン監督は「彼(大谷)が痛みを感じているのは把握していた。投げる前に話し合ったが、問題ないと言っていた。でも投げてみたら、違和感を感じたのかもしれない」と言い、9回に代打を送ったことについて「代打を告げた時は6点ビハインド。左腕との対戦だったから、ジョー(アデル)を起用した。指の問題ではなく、その時の試合の状況での交代だった」と説明した。

 打線の柱のトラウトが右手有鈎(ゆうこう)骨骨折のため、10日間の負傷者リスト(IL)入り。チームの非常事態に陥る中、今季17度目、前半戦最後の投打二刀流でマウンドに上がった大谷は、3回まで毎回三振を奪って無失点投球を続けた。しかし、4回2死から安打と四球で一、二塁とし、クロネンワースに右中間適時二塁打を浴びて2失点。直後に味方打線が1点差に迫ったが、6回無死一塁からボガーツに左越え2ラン、続くクロネンワースには2者連続本塁打となる右越えソロを被弾。前回の登板で割れた右手中指の爪が完治しておらず、マメができたためマウンド降りた。この日は5回0/3、86球を投げて7安打4四球で5失点、5奪三振で、通算の投手成績は17試合で7勝4敗、防御率3・32となった。

 打っては、初回の第1打席はパ軍の先発右腕マスグローブと対戦し、2ボール2ストライクから低めの変化球に空振り三振、4回無死一塁の第2打席は左飛、6回2死の第3打席は一ゴロに倒れた。9回無死一塁の打席で代打アデルを送られて途中交代した。通算の打撃成績は、86試合で330打数99安打、31本塁打、68打点、打率・300、11盗塁となった。

 前回登板の6月27日(同28日)のホワイトソックス戦では「2番・投手兼DH」の二刀流で出場し、右手中指の爪が割れるアクシデントもありながら6回1/3を1失点、10奪三振で7勝目。打っても初回に27号ソロ、7回に日米通じて登板試合初の2本塁打となる28号ソロを放つなど3打数3安打2打点の活躍していた。

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