Rソックス・吉田正尚 雨中の激走で164キロ死球の不安払拭! 30度目マルチ安打で打率・307に上昇

[ 2023年7月5日 07:04 ]

ア・リーグ   レッドソックス6-2レンジャーズ ( 2023年7月4日    ボストン )

ターナーの右前打で生還するレッドソックス・吉田(AP)
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 レッドソックスの吉田正尚外野手(29)が4日(日本時間5日)、本拠地ボストンでのレンジャーズ戦に「3番・左翼」で先発復帰。7月1日(同2日)のブルージェイズ戦で右足すねに死球を受けて状態が心配されたが、今季30度目のマルチ安打を記録し、雨中の激走を見せるなど、プレーで万全の状態を証明した。チームの連勝は3でストップし、勝率は5割に逆戻りとなった。

 初回1死からの第1打席では高めカットボールを捉えきれず、左飛。4回無死からの第2打席は91・7マイル(約147・5キロ)シンカーに詰まらされて二ゴロに倒れたが、試合内で確実に打撃の修正を施してきた。

 1-4の6回1死、レンジャーズ先発・ダニングのチェンジアップを逆らわずに捉え、低いライナー性の打球を中前へと運んだ。さらに8回1死からの第4打席ではシンカーをたたきつけ、一塁への内野安打。試合途中からの降雨が激しくなり、ぬかるんだ地面にも関わらず、全力疾走で一塁を駆け抜けた。

 これだけで終わらない。二塁まで進むと、5番・ターナーの右前打で一気に生還。勢いを落とすことなく二塁を回り、本塁へ激しく滑り込んだ。

 DHで出場した7月1日(同2日)のブルージェイズ戦。7回の第4打席で右足すねに投球を受け、グラウンドに崩れ落ちた。走者としては試合に出場したが、次打席で代打を送られて交代。101・8マイル(約163・8キロ)の剛球を受けただけに、アレックス・コーラ監督も試合出場については慎重な姿勢だった。

 それでも1試合を欠場し、移動日をはさんで2日間の“休息”で戦いの場に戻ってきた。ワイルドカード圏内へ、着実に勝利を積み重ねていかなければならない状況。吉田のバットと全力プレーがチーム浮沈のカギを握る。

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