落合博満氏 敵将のメディア発言は「一切気にしたことがない」 ブレない軸とは

[ 2023年7月4日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が4日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。「オレ流質問箱」で野球の話から人生相談までNGなしで寄せられた質問に答えた。

 動画では「監督をされていた期間中、敵チームの監督の野球に対する考え方を知るため、スポーツ新聞や野球雑誌、テレビ出演時のコメントなどを気にして目を通していたか」との質問が寄せられた。

 落合氏は「これは一切気にしたことがない」と即答した。「相手の監督が何を考え何をしようが、自分たちの野球を貫き通せばいいんだろうっていう考えの下で」と説明した。

 具体的には「戦術、戦略的に見ると、ノーアウト、ランナー一塁の場合はあるのは何かっていえば数は限られてきます。バント、エンドラン、待て、打て、セーフティーバント、盗塁。その中からこれは足が速いのか、遅いのかっていうことを(考慮)して、何を削っていけばいいのかっていうことで、相手は何を仕掛けてくるのかなっていうようなことをね、考えながら野球をやっていたんで」と語った。あくまで試合の中でどの確率が高いのかどうかを基準に戦術選択をい行っていたとした。

 「そのケース、ケースによって起こりうることは何かっていうことを頭の中に描いて、このケースはこのものはないよなっていうものを削りながら、それに対応していくっていうようなことであってね。テレビ番組だとか新聞だとか野球雑誌を見て、監督が何を考えているかっていうようなことは、一切考えたことはありません」と強調した。

 メディアへの発言で敵将の腹の内を探ることはしない。もう一つの理由として「そんなところに出てベラベラベラベラしゃべる監督っていうのはいなかったと思います。まぁ、しゃべっても、嘘のことを並べ立てたっていうようなことが主なんだろうと思うしね」と落合氏。「それをいちいち気に留めて、野球をやるということはしませんでした」と話していた。

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