洲本10安打10得点でコールド発進 OB阿久悠さんの歌詞にあやかり“狙いうち”どうにもとまらない打線

[ 2023年7月3日 04:50 ]

第105回全国高校野球選手権兵庫大会1回戦   洲本10ー0西宮甲山 ( 2023年7月2日    高砂 )

<西宮甲山・洲本>5回1死二、三塁、洲本・中野は福栄の2点適時打でコールド勝ちを決める生還を果たす(左)(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 高校野球兵庫大会が始まり、洲本が西宮甲山(かぶとやま)を10―0の5回コールドで下し、“開幕星”を飾った。

 洲本OB・阿久悠さん作詞の応援が夏の訪れを告げた。2回先頭、「狙いうち」が応援歌の興津(おきつ)侑斗(3年)が左翼線への二塁打を放つと、2死一、二塁から「1番・中堅」の中野優志(3年)が左翼超えの先制2点三塁打を決めた。「1打席目に三振したスライダーを狙っていました」と、まさに「狙いうち」。「学園天国」「サウスポー」の応援にも乗せられ、10安打10得点で5回コールド発進を決めた。

 同校は淡路島の洲本市にあり、登録選手20人全員が淡路島出身だ。決勝打を含む3安打5打点と躍動した中野は、淡路島出身で「1番・中堅」「左打ち」と共通項の多い阪神・近本に憧れる。「同郷選手の活躍で淡路島の野球が注目されている。恥じないようにしたいです」。虎党の中野が快打と全力疾走で淡路島の誇りを示した。

 同校は53年選抜大会で優勝した伝統校。中野は「昔は強かったと言われるのが悔しい」と言葉に力をこめる。5回戦からは吹奏楽部が現地応援する予定。阿久悠さんの名曲を応援団が演奏する日まで、どうにもとまらない。(河合 洋介)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年7月3日のニュース