1部だけじゃない!ドラ1候補の好投手ひしめく“戦国東都”

[ 2023年6月27日 08:00 ]

ドラフト候補に挙がる(左から)青学大・常広、青学大・下村、亜大・草加、国学院大・武内、中大・西舘
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 勝者はうれし涙を流しながら喜び合い、敗者はその場で泣き崩れる。23日から25日まで神宮で行われた東都リーグの入れ替え戦では1部6位の駒大と2部1位の東洋大、2部6位の東農大と3部1位の大正大が入れ替わった。

 試合後は昇格を決めたチーム以上に、その場に崩れ落ちる敗れた選手に目が行ってしまい、入れ替え戦の残酷さを感じたと共に本気で悔しがる姿に感動してしまった。

 まさに“戦国東都”を象徴する瞬間だったが、選手のレベルも相当高い。特に投手陣のレベルの高さは全国の各リーグでもトップクラスだろう。

 全日本大学野球選手権を制した青学大の常広羽也(4年)、下村海翔(4年)のダブルエースを筆頭に、亜大の草加勝、国学院大の武内夏暉(4年)、中大の西舘勇陽(4年)も今秋ドラフト1位候補か上位候補。日大の市川祐(2年)は2年だが今春の成長は著しく、2年後にはドラフト候補に名が挙がる逸材だ。加えて今秋からは最速155キロ左腕の細野晴希(4年)を要する東洋大が1部に復帰するため、毎試合のようにドラフト候補の投げ合いが見られることになる。

 1部だけではない。2部の専大・西舘昂汰(4年)はドラフト上位候補として注目され、3部に降格こそしたが、東農大は宮里優吾(4年)と長谷川優也(3年)が最速150キロ超えを誇る。4部でも上智大の正木悠馬(2年)が今回の入れ替え戦で自己最速の145キロを計測し、衝撃を与えた。

 スピードだけが全てではないが、プロのスカウトも「毎試合毎試合いいピッチャーが出てくるからな」と頭を悩ませるように、これだけの投手がそろうリーグは全国を探しても見当たらないだろう。

 4年生にとっては最後のリーグ戦となる秋はドラフト前に開幕する。さらに激しい戦いが見られることを楽しみに、また取材に向かいたい。(記者コラム・村井 樹)

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